■(2019年11月)にわかラグビーファン

にわかラグビーファン、いいじゃないか。
サッカーだってアマリカワールドカップあたりでにわかファンになり、それがそのまま続いている人、多いんじゃないだろうか。
かく言う私だって、そんなようなものだ。
ラグビーのワールドカップをみてわかったことは、反則に厳しいスポーツだということ。
言い換えれば、いかに相手に反則をさせるかが強さの要諦だと思った。
サッカーのずる賢いプレー、とは何か真逆にあるような感じだった。
少しラグビー追いかけてみるか。




 

■(2019年9月)ホームラン券

このところ顔を出している都下の酒場がある。
大変なジャイアンツ贔屓の店で、ナイター中継のある晩だと、そこにいる客全員で盛り上がる。
面白いのは、ジャイアンツの選手がホームランを打つとホームラン券なる紙が客全員に配られる。
これを何枚か集めると、酒が一杯無料で飲める。
別にタダで酒が飲みたいから通っているわけではない。
何となく、その場の一体感のようなものを味わいたいからだと思う。
年齢とともに一体感なんて味わうことがなくなってきているが、ここはその貴重な体験ができる場所だ。
大事にしよう。



 

■(2019年9月)夏に鍋なんて

盛夏に食べたくなるものは何だろうか?
そうめんや冷やし中華が食いたくなる人もいれば、ちょっとグルメな人なら新子や新烏賊だろうか。

私は、どじょう鍋が食いたくなる。
それもただのどじょうど鍋じゃない、"どたま"をののっけた丸鍋。
"どたま"とはどじょうの卵である。
どじょうは梅雨時から夏場にかけて卵を持つ。
だからこの時期のどじょうは、腹に卵が入っているのだが、別盛りで卵を貰い追加するのが私流だ。

浅草の中心部から離れたところにある店が私の贔屓の店だ。
四文字の「どじょう」じゃゲンが悪いから、三文字の「どぜう」と暖簾に染め抜いてある。

枡に入った葱を山盛り入れて、七味をかけてフウフウいいながら食べる。
こいつを肴にぬる燗を呑む
夏に鍋なんてとおっしゃるが、どじょう鍋は夏が旬ですよ。
ちなみに熱い甘酒も夏の飲み物である。




 

■(2019年8月)いいじゃないか

今更だがビニール製の円盤は手間がかかる。
CDプレーヤーやYouTubeで音楽を再生するのとは明らかに異なる
同じ曲でも 別の音楽である。
針を落とすと、時間の流れが緩やかになった後、周りの空気がザワザワと音を立てる。
これんがシングル盤になるとさらに顕著である。音圧が全然違う。 最高の趣味だと思うが、この趣味は金がかかることが最大の弱点でもある。
いいじゃないか(MOPS風だが)、あくせく働くばかりが能じゃナイ。
ムダが一個くらいあっても、いいじゃないか。
レアルのクボ君、自立しているカンジがいいじゃないか。




 

■(2019年6月)イチゴハミタクナイ

皆様、ゴールデンウィークの10連休いかがだったでしょうか?
自分はフリーランサーであるので、この時期の旅行などはなるべく避けるようにしている。
しかしながら、何処へも行かないのは(何故か)罪悪感があるので、高速道路を使わないで行けるところへドライブしようということになった。
これなら、渋滞は無いし、頃合の遠出感もあってよろしい。

家人といちご狩りへ出かけた。
人生初いちご狩り、この歳にしていちご狩りデビューである。
行ってみると、幼いこどもを連れた若夫婦が多く、私達のような熟年夫婦は珍しかった。
練乳チューブを一本買い、ビニールハウスの中へ。
紅ほっぺ、あきひめ、かおり野、恋みのりなど色々な品種のいちごがきれいな実をつけていた。
すでに洗浄されているので、手で引きちぎってガブリといける。

マジで100個くらい食べたのではないだろうか。
支払った入園料以上に食おうとする自身のあさましさに辟易するが、まわりを見渡すと皆さん同じようにされている。
アウトレットパークへ寄り道してから帰路についた。
まぁ、ありきたりなGWの一日だったかナ。
当分イチゴハミタクナイ。




 

■(2019年5月)都心の銭湯から

春は銭湯の季節である。
誰も同調しないだろうが、構うもんか。
ある日、家から自転車で行くことのできる銭湯を制覇してやろうと思い立った。
その第一歩として、先日、ある銭湯へ初めて訪れた。

都心の銭湯らしく、高層マンションの地下にある銭湯だった。
シンプルな内装に清潔な脱衣所、熱めの江戸前の湯船、悪くないネ。
ちょっとぬるめの薬草の湯に長時間つかって、ストレス解消してきました。

さて、着替えて帰ろうとすると湯上りの誘惑が...
そう、瓶入りの牛乳である。
ここへ来る前に晩酌の支度を命じているので、帰宅すればすぐに冷えたビール(それも私が好む赤星大瓶だ)にありつける。
一方、カラカラの喉に冷たい牛乳を流し込みたい衝動も相当なもので、逡巡していると、背中に番台のおばさんの視線が突き刺さる。
結局、何も飲まずに帰宅した。
やっぱり湯上りのビールはうまいものね。



 

■(2019年3月)目が痒いから

目が痒いので、もうすぐ桜が咲くだろう。
ここ数年、もっとも評判の高い花粉症用の目薬を買うことが恒例となっている。
今年はアレルギー対応成分2倍という触れ込みの大手製薬会社の目薬を購入した。
これがなかなかよろしい。
目がムズムズしたら、これを使う。スッキリする。結果、これを手放せなくなっている。

ようやく寒い季節から暖かい季節になってきたので、凝り固まったからだがほぐれてくるような感覚がある。肩の力も抜けてきた。
播磨坂の桜は二分咲き程度。満開になる日も近い。今から楽しみだ。

サッカー日本代表は、控え選手も含めた全体的な底上げ、ゴール前の精度、複数名のコンビネーションの成熟が必要だと思う。
裏を返せば、これらが揃えば、世界のトップとの差は縮まる。
近い将来、そんな日が来るような気がしてならない。




 

■(2019年2月)スッキリして、気分がいいネ

所用のため千葉県の外れまで出向いた。
途中下車して昼食に蕎麦を食べた。
この店はかの山下清画伯が実際に働いていた店である。
店の名物はからあげ蕎麦で、大きな鶏のから揚げが乗った暖かい蕎麦である。
初めて食べたがおいしかった。

店の外壁には「ここは僕が働いていた店です。あじはどうですか? 山下清」と自筆文字で書かれたポスターが貼ってある。
彼の版画と一緒に。
筆者はテレビドラマでの画伯のイメージしかないが、彼が一生懸命蕎麦を作っている姿を想像するとなんだか、可笑しく、あったかい気持ちになる。

そうそう、懸案になっていた用事がまとめて片付いた。
スッキリして、気分がいいネ。




 

■(2019年2月)ガンバラネバ

サッカーアジアカップ、燃えるね。
これを書いているのはセミファイナルのイラン戦の翌日である。
ホームページに載る頃には決勝の結果も出ているだろう。
優勝していると信じたい。

イラン戦がこの大会の山場だったろう。
私は試合が始まってすぐに日本が勝つと確信めいたものがあった。それは選手の精神的な成長を感じたから。
実際、試合を通してイランの選手が妙に子供っぽく(失礼!)見えた。

優勝のような特別な結果を出すときは、必ずチームの中に神がかり的な活躍をする選手が出てくる。
FW大迫の名前を挙げる人が多いと思うが、私はDF富安の名を挙げる。
大会を通して爆発的に成長した気がする。まだ二十歳。本当に将来が楽しみなプレーヤーだ。
大迫はすっかり成熟して、落ち着いてプレーしていたネ。

希望を持って日本サッカーを見ていると将来が、すなわち月日が経つことが楽しみだ。
私も自分の人生に生かせるように、ガンバラネバ。

 



■謹賀新年(2019年 年頭にて)

大晦日は、ギリギリまで大量の注文に追われ、家人に掃除機の先で突かれながら出荷処理を行い、ヘロヘロの体で夕飯にありつき、年越し蕎麦を頂いてから、小石川の氏神様へ家族で初詣。
競輪グランプリは三谷の頭で勝負して1着3着で発狂。
年末ジャンボは当然のごとくハズレ。
確か年頭の誓いでは飛躍の年だと確信していたが、何ら起伏の無い日常に追われる一年だったことに今さらながら気付く。

閑話休題。
QUEENの映画、皆さん観ただろうか。
中々のリアリティだと思ったが、どうだろうか。
店のQUEENのLPの在庫が全て売れてしまいビックリした。
私はその昔、武道館でQUEENを観た。THE GAMEが発売されたすぐ後のツアーだったナ。当時としてはものすごい照明セットだったナ。貴重な経験だった。今でもその時の絵が瞼に浮かぶ。




■(2018年 年末にて)本年もお世話になりました

只今増量中。
フィットネスジムで筋トレに励んでいるが、どうせ苦しい思いをするなら少しでも筋肉量が増えた方がよろしいので、体重を増加させている。
具体的にはオーバーカロリーすなわち日々の代謝プラス消費カロリーよりも摂取カロリーが多くなるように食事をしている。
ジャンクフードなど何でも食べれば良いというわけではなく、低脂質で高タンパクな食事を心がけている。

春先は減量する。
育てた筋肉は減らさずに脂肪だけを燃焼させるようにする。
せっかく増やした体重を何で減らすか?
1年中増量していると血液検査の数値が悪くなる。
もうお分かりだろう。私は普段からコレステロールが高いのだ。

早いもので本年も残すところ、あとわずかとなりました。
お客様各位には1年間大変お世話になり、大変感謝しております。
来年も本年同様のご愛顧をお願い申し上げます。




■そのうち春になるものネ(2018年11月)

冬将軍の足音がする。
日に日に寒さが増していくようで、寒さが苦手な私は気持ちが沈んでくる。
冬支度をしなくては。
電気毛布、オイルヒーター、あと何かあったか?
幼少の頃、生家では冬支度の中心は電気炬燵に座椅子だった。先日これを家人に提案したが、にべもなく却下された。
却下の理由は、炬燵から出れなくなり、そこで眠り、寝返りを打って炬燵が持ち上がることが情けなくて嫌らしい。
自宅で一ヶ所居心地がいい場所ができるのは良い事のような気がするが、皆さんどうだろうか?

足繁く通っている都下の立ち飲み屋(刺身がメチャクチャうまい!)が営業を再開した。
ここは冷房設備が無いため、夏期は2ヶ月くらい休業する。
先日再訪し、店の常連客と再会の挨拶などして、カマスの刺身で一杯やった。
この店の営業再開を目の当たりにすると冬の到来を自覚する。
もっと寒くなると貝のおでんがメニューに加わる。これも今から楽しみだ。

冬に熱中できることを見つけなくては。
何故か一日が長いんだよネ。
ブックオフで小説買ってきてもあっという間に読んでしまう。
まぁ、そのうち何とかなるか。そのうち春になるものネ。




■そのまま、そのまま(2018年10月)

サッカー日本代表、監督が代わってどうなんだろうか?
まだ1試合しか観ていないから、判断すのは早計だと思うが、なんとなくいい予感はしている。
日本人監督は加茂監督の良くないイメージが残っているが、西野さんや森保監督は柔軟性があり、選手とのコミュニケーションも上手にとれている気がする。
選手の潜在能力を引き出させる資質に長けていると思っている。
期待しよう。

残暑という言葉を忘れてしまうくらい過ごしやすい日々が続いている。
気温はこのままでいいヨ。競馬でいえば「そのまま、そのまま」ってやつだネ。
寒さは苦手だから、永遠に冬が来なければイイと毎年思う。
何故か夏はあっという間で、冬は長いんだよナ。
苦しいときの記憶が鮮明で、良い事はあまり覚えていない、人生と似ているかナ。




■一長一短だね(2018年9月)

急に秋めいてきたかと思ったら厳しい暑さがぶり返したりして、体調管理が難しい。
先日、暑気払いとスタミナ不足解消を兼ねて都心のうなぎ屋へ行き、うな重を食べた。初めて伺った店だが、人気店と聞いていたのに値段が驚くほど高騰しているからか、店内は閑散としていた。
十年来通っている贔屓の下町のうなぎ屋が、ミシュランガイドだか何だかに掲載されて以来、気が遠くなるような行列が出来るようになり、足が向かなくなった。こここの筏焼きが大好きだったのに残念だ。
浅草の外れにあるこれまた十数年通っている別のうなぎ屋が、外国人向けの観光案内本に載ってしまい、手狭な店なので、ちょっとした行列が暴力的な待ち時間となってしまう。もうここも行けない。最後に訪れたとき、外国人に囲まれて小さくなってカウンターで食事をしている私に、店主から真顔で「すみません」と謝罪された。私を常連客と思っていてくれたんだと、このとき初めて知った。
ガイドブックは便利ものだし、店側にとっては新規の顧客がきて売上げも上がろうが、長く通っている常連客を遠のけてしまうことは一長一短だね。

夏が大好きな私だが、今年は梅雨明けが早かったからか、ちょっと飽きてきた。
家族旅行も行ったし、海にも行ったし、もうやることが無くなって今度は寒さが恋しくなってきた。

季節の変わり目です。皆様、体調など崩されませんように、くれぐれもご自愛下さい。




■長い夏(2018年盛夏にて)

朝のウォーキングのときに蝉が羽化するところに出くわした。
初めて見たが、茶褐色の幼虫の殻を木に残しながら真っ白な成虫が少しずつ出てくるんだね。
生命の神秘を見たような気分になった。

今年は梅雨明けが6月中だったので長い夏になりそうだ。
観測史上初めてのことだそうだ。確かに自分の記憶には無いね。
夏は私に好きな季節。
暑い分にはいくら暑くても大丈夫。反対に寒いのは苦手である。

今週は家族で旅行に出かける。
前回評判のよかった南房総の料理旅館だ。
食事はレストランで取るのだが、これがきれいな個室で気分がよろしい。
部屋付きの露天風呂も私のお気に入りだ。
さて、旅の支度を始めなくては。




■老獪だね(2018年7月)

ワールドカップ面白くなってきたね。
この時点で2試合終わって1勝1分の勝点4。
現在グループリーグの首位だ。

試合を見ていると感じることがある。
それは日本の選手の方が老獪だということ。
各選手がヨーロッパリーグで長年戦ってきた経験が生きているように思う。
平均年齢が高いチームだからネガティブな前評判だったが、ここにきてその経験の差が大舞台で生きているように思う。
石の上にも三年じゃないけど、海外組を使い続けたことが良い方向に向っていると思う。

グループリーグはあと1試合。
突破の可能性は高まっているが、敗退の可能性も残っている。
結末はいかに。




■期待しよう(2018年6月)

このところレコード店以外の仕事で忙しく飛び回っていた。
自ずと様々な人に会う必要があった。
人と会うとその人の嫌なところばかりへ目が行くようになった。語り口調、仕草、態度など、一度気になりだすと、一日中気になっている。
一番嫌だったことは、それが昔の自分とオーバーラップした瞬間だ。
その後の数日間、その嫌な場面がフラッシュバックして不機嫌になったりする。

自分の気持ちをうまくコントロールできる人はいいナ。
自尊心を高めないと何事もうまくいかないけど、それが一番難しいことを私は知っている。
人それぞれ、得意、不得意の分野があるものネ。

閑話休題。
将棋の名人戦が始まっている。壮絶なプレーオフを経て挑戦者になったのが羽生竜王。
羽生さんは私の贔屓の棋士だ。
近年、自身の衰えや若手の台頭を感じていることだろう。
しかしながら、凡人には無い才能の持ち主は周りが驚くような結果を出す。
簡単に土俵を割る人ではない。
期待しよう。




■かっこよく年をとりたいネ(2018年5月)

サッカー日本代表、先月こちらに大鉈を振るって欲しいと書いたら、大鉈が振るわれて監督交代になった。
大舞台で大切なことは技術よりも気持ちだと思う。
その意味では、監督交代は良い方向に作用すると信じたい。

昔に比べると近頃は口の軽い男をよく見かけるようになった。
大勢の人が集まる場所で、他の人のことを大声で話している。それが聞こえてくると、いい気持ちがしないネ。
口の軽い男の見分け方がある。
他人にどう思われるかが行動の基準や、人生のモチベーションになっている。こういう人に多い。
反対に自分がどうなりたかにフォーカスしている人は「口は災いのもと」と知っている。
どうでもいいけど、かっこよく年をとりたいネ。




■大鉈を振るって欲しいね(2018年4月)

播磨坂の桜がきれいに咲いている。
それを見上げながら有酸素運動をすることが好きだ。
それから、毎年のことだが、鼻水が止まらなくなり、目が痒くなる。
今年は特にひどく、目を取り出して洗いたいくらいだ。
あと1ヶ月の辛抱だ。がんばろう。

サッカーのワールドカップが近づいてきているが、今までに無く期待感がしぼんでいる。
監督選びで間違えた気がするね。
予選を見守って、また実際にスタジアムまで見に行ってチームの変遷を見てきた。
誰が怪我をしても、リプレイスの選手が活躍できる底上げが出来ていない。このことが今になって、困ったことになっているように見える。
それでも、まだ時間は残されている。
大鉈を振るって欲しいね。




■底にケロリン(2018年3月)

家人に風呂の支度を命じたら、今日はお風呂掃除したくないのでシャワーにしてくれと言われた。
カチンときたので、近くの大衆浴場をネットで探して行くことにした。
ちょっとした当てこすりも含んでいたのだが、まるで気付いていないのか気持ちよく送り出される。

私は東京のど真ん中に暮らしているが、巣の周りは存外に銭湯が多い。
裏手の坂をしばらく登ると左手にひっそりと銭湯が現れる。
熱めの江戸前の湯船、底にケロリンと書かれた黄色い湯桶、富士山の壁画、とても心地よいタイムワープな時間だった。
昔の銭湯は風呂上りにはフルーツ牛乳が相場だったが、今は無い。フルーツ牛乳なんて秋葉原のミルクスタンドくらいでしか見かけなくなった。
代わりに番台の横にあったリポD買って飲みました。

ポカポカの体の芯が温まった状態でベッドに入る。目を瞑ると黄色いケロリンのデザインが浮かんでくる。
いつしか意識が遠のき、眠りに落ちたようだ。




■入念にしなくては(2018年2月)

大相撲のゴタゴタは真実が見えにくかった。
協会、関取それぞれの利害が背反しているのだけは分かったが、あらゆる意味で浄化される日は来ないような気がする。
別に相撲に限った話ではない。こんなことは普通の会社の中でも存在する問題だと思う。
上り詰めてみて初めて問題の全貌が見えるんだろうね。山一證券の最後の社長がそうだったように。
フリランサーの自分には関係の無い話だ。

春めいた日々が続いたかと思えば、積雪で路面が凍ってツルツル滑って往生したりする。
行き着けの中野の屋台の魚屋で刺身で出汁割り呑んでたら、寒くて風邪ひいた。
当分は出かけるときは天気予報チェックして服や下着の選択を入念にしなくては。
予防に勝る健康法はないからネ。



■本年もよろしくお願い申し上げます(2018年年頭にて)

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

年末、正月は仕事を多めにする。フリーランサーなんだから、人の多いところにわざわざ出かけない。
間違っても大晦日に渋谷のスクランブル交差点、年が明けて明治神宮なんて行かない。
家族で十割蕎麦を食べ、小石川の氏神様にお参りに行き、昨年の杓文字や破魔矢を焼いてもらう。それだけだ。
でも、何だかだらけたい気もするので、帰りに元旦から開いているスーパーで赤星、キンミヤ、ホッピーの外の三種の神器(?)を買う。
チビチビ呑みながら雑務をこなす。
いつもの正月だ。
正月が開けたら、少しのんびりしよう。




■大切なものは...(2017年年末にて)

年をとるにつれて、人間関係を新たに構築することは困難だと感じる。
過去に築いた人間関係を壊すべきじゃないだろう。
大切なものは優しさだ。
自分の物差しは他人のものと違う。
若いときはこれが分からない。だから私も色々な人と衝突した。
今は、どうでもいいことと肝心なことが識別できるようになった。
だから自身の判断これに基づいて行動するし、会話もする。
これでいいような気がしている。

もう年末だ。
2017年は皆様にとってどんな年だっただろうか。
やる気にならなければ、何事も進まない。1年なんてあっという間だ。私はそう実感している。
人生の残り時間は確実に短くなっている。
だから大切なものを見誤らないように心がけている。




■初野音(2017年11月)

チケット取れたので CHABO BAND のライブを日比谷野外音楽堂まで見に行ってきた。
この歳にして初野音であったことに気付いた。
イベントのタイトルは「雨上がりの夜空に」だったが、当日は秋晴れの気持ちの良い一日で、雨も降らなかった。
やっぱりオープンエアのライブは開放感があっていいネ。
ここが都心であるこを忘れてしまう貴重な体験だった。
しかし、長いライブだったナ。アンコール入れて3時間以上やったんじゃなかろうか。

当日は仲井戸氏の誕生日であったため、バースデーライブでもあった。
御年67歳には見えないね。
なぜあんなにルックスがイイんだろうか...
自分も老け込まないように色々気をつけているんだが、どうなることやら...




■真ん中がダメらしい(2017年仲秋にて)

安いものか、高いものが良くて、真ん中は消費者にウケが悪いらしい。
レコードもそうかな。正確にはそうだったかな。
ミントコンディションの値段の高いものはすぐに売れる人気商品ではあるが、もう出づらくなっているから、当てはまらないなナ。
顕著なのは外食産業、取り分け飲み屋だろう。
立ち飲み屋増えたネ〜。
私の巣から比較的近い場所にも新しい立ち飲み屋が何軒かできている。
あれは、流行らなくて潰れた店を居抜きで買い取ってリニューアルオープンするらしい。
そうすれば、初期投資が安く済み、立ち飲み屋のような客単価の安い店もオープンしやすいらしい。

連れて最近静かなブームなっているのがキンミヤ焼酎と赤星だろう。
私は随分前からこの二つは愛飲してきた。
赤星はサッポロラガーの瓶ビールで、昔から浅草の食堂で酒を呑むときはこれから始める。
キンミヤ焼酎はさとうきびが原料の焼酎で、下町のもつやき屋ではこれを冷やして梅のシロップを入れて飲む。これも昔から飲んでいた。
都心に引越してきてからは、これが飲みたくてわざわざ電車を乗り継いで出かけていたが、近場で飲めるようになってよかった。




■どうしてうまくいかないんだろう(2017年9月)

これだけ雨続きの8月はちょっと記憶にナイね。
それが終わったら夏が帰ってきたような暑さで寝苦しい。日中の最高気温36度って、どんだけだよ。
梅雨が明けてすぐに海へ行ったのは結果的に正しかったナ。

なんだか消化不良のような夏で遊び足りないなぁ。
これから大嫌いな冬がくると思うと、燃え尽きるまで遊びたくなる。言いようのない焦燥感がある。
関東近郊の海はもうクラゲでダメだろうなぁ。
思い切って中部・東海地方くらいまで行っちゃおうか。

なんてこと考えてたら風邪ひいた。
咳に痰に頭がズキズキして、あああ...
どうしてうまくいかないんだろう。




■先入観で判断するのは良くないネ(2017年盛夏にて)

久しぶりにアクアラインで海底を走って南房総まで小旅行へ行ってきた。
例年、夏の旅行はホテルばかりだったので、今回は志向を変えて旅館に泊まってみた。

実は家人が伊豆のホテルにすっかり飽きてしまい、彼女のご希望により半ば無理やり実現した旅行であった。
従って宿の手配から料理プランの選択まですべて任せていた。

出発前は全然期待していなかったが、これが良い意味で裏切られた。

おそらくリニューアルしたばかりなんだろう、近代的な内装に畳敷きの和室。
備え付けのエスプレッソマシーン。
露天風呂付きの部屋にしたのだが、いつ何時でも温泉にサクッと入れるのは気分が良くてよろしい。

旅館の裏手は海水浴場になっている。海はきれいだった。白い砂浜に澄んだ水。トラフィックジャムを覚悟して伊豆まで行くのが馬鹿馬鹿しくなってくる。
小さな浜だったが、人も少なく、穴場なんだろうナ。

食事も地魚をメインにしたフレンチテイストの和食で良かった。私達には朝夕とも個室のテーブルが用意されていて落ち着いて家族団らんできた。
控えめなサービスも申し分なかった。

期待してなかった分、得したような気分になって帰ってきた。
何でも先入観で判断するのは良くないネ。




■年取ったなかナ(2017年7月)

年を取って気をつけていることがある。それは人と話すとき説教じみた話はしないこと。
若者と話すとき、当然のことながらこちらの方が人生の経験は豊富なので、ついあれやこれやと教えてあげたくなる。
でもね、こういう話は相手の心には届かないだナ。
だから、言わないようにしていることもたくさんある。

一方、言ってあげることもある。
私はよく「泣きが入るのが早いよ」と口にする。
困難なときこそ大切なものが見えてくるものだ。
途中で逃げ出したり、人を頼って解決してしまっては見えてこないものもある。
その「大切なもの」は、本やインターネットには書かれていないことが多い。
老人が「若いときの苦労は...」などと言ったりするのは、その実、自分の経験からきていたりするものだ。

「自尊心が高まれば、泣きが入るのが早くなくなるよ」。
先日、ある若者にそう言ってしまった。

年取ったなかナ。




■情けないが仕方ナイ(2017年6月)

冬バルクが終わったので、減量に向けて動き出した。
やっぱり夏はバキバキがいいよね。
あぁそうそうバルクとは筋量増加を企図して体重を増加させることです。

当然、マクロ栄養素のバランスと摂取カロリーを把握しないことには始まらない。今はMyFitnessPalなど便利なアプリケーションがある。
せっかく増えた筋肉を削らずに、脂肪だけを燃焼させたい。
まずプロティンチップス、クエストバーとかの便利グッズをアメリカから取り寄せた。
ダイエットドクターペッパーも欠かせない。節制しているとこういうジャンクなものが欲しくなる。

やった人は分かると思うが、毎日同じようなものを(餌のように)食べているとツライ。これでは続けることが難しい。
そこで私流のメニューを少し紹介する。
私はダイエット中にハンバーガーやカレーをヘーキで食べる。
脂質がハンバーガーの高カロリーの原因なので、これを徹底的に排除する。
バンズはイングリッシュマフィン、肉は脂肪の極めて少ない赤身の牛ひき肉、チーズやバターの代わりにカッテージ・チーズ。これで驚くほど低カロリー高たんぱくなハンバーガーができる。
カレーだって理屈は同じだ。市販のラードで固めたカレールーでは食べられない。でもカレー粉はただのスパイスの集まりでカロリーなんてほとんど無い。だからきちんと自作すればカレーなんて肉と野菜のスパイス煮込みだ。
私流は、油は少量のココナッツオイル、肉は鶏胸肉(皮無し)、野菜はキャベツ、スープはトマトピューレ。これで低カロリー高たんぱくカレーの出来上がりである。
あ、そうそう、炭水化物も低GIの玄米、オートミール、パスタなんかに代えると効果増大します。

言い忘れたが、ビールは飲む。
口と行動が一致しないのは、いつものことだ。
情けないが仕方ナイ。




■穏やかじゃないね(2017年5月)

ミサイルが飛んできたらどうするか、取るべき対応を政府のホームページで読んでみたが、途中でやめてこれを書いている。
一国のリーダーが代われば世界情勢も変わる。それがアメリカならなおさらだネ。
昨今のフランス大統領選挙など、内向きのリーダーが歓迎されている。これが世界の潮流のようだ。
実は、私は政治にはあまり興味が無い。
ただチョット穏やかじゃないね。
それが癪に障る。

もうすぐゴールデンウィークだが、今年は遠出せずに、時期をずらして小旅行にでも行こうかと思っている。
例年、とてつもない人出が見込まれる場所にわざわざ出向き、ヘトヘトになって帰宅するのが我が家の恒例であったが、今年は自然体で臨むことになった。
これが心地イイ。
自由業なんだから、こういうときこそそれなりに振舞わねば。

月日が経つのは早いネ。
年央にかけて梅雨から初夏だ。
大好きな夏がやってくる。




■べらんめえな歯医者(2017年4月)

近所の歯医者に通っている。
最近、奥歯をインプラントにするためにオペをしたら腫れて顔が四角くなった。
今、抗生剤を飲んでいる。

割と大きな医院で、CTなどの医療機器も最新鋭、そして、かなりの数の医師や衛生士がいる。
私の担当医は江戸っ子気質丸出しの先生で大きな声でよくしゃべる。
初めての病院へ行くと、私は必ずこのような特徴のある先生に当たる。
先日、「顔が腫れて困っている」と言ったら、「それはご愛嬌で」と言われた。
こういう先生は信用できる。




■ハルヨコイ(2017年3月)

かわりばんこに春めいた暖かい日と真冬の凍える日がやってきて、朝起きるとさて今日はどちらなんだろうかと思う。
どうでもよろしいが、「かわりばんこ」の「ばんこ」は番子のこと。昔、製鉄するときに交互に空気を送り込んだため、送る番の人を番子と呼んだ。それで代わり番子である。本当にどうでもイイが。

突然ですが(いつも突然だが)最近、早朝に近所の公園で縄跳びをしている。
朝ジャージ姿で体操をしているご近所の(様子のいい)ご老人たちと(毎朝会うためしかたなく)挨拶を交わす。
私が愛用している縄跳びはボクサー仕様の重量感があり、繊維質のもの。
自宅には誰のもか分からないビニール製の縄跳びがあったが、これがしっくりこない。二重飛びはやり易いが、重量が足りないため手の力がロープにうまく伝えられない。
このボクサー使用の縄跳びは渋谷の東急ハンズで買った。ついでにずっと欲しかったエッグセパレーターも買った。
私は朝、目玉焼きで卵を5個食べる。黄身は1個分しか食べないため、残りの4個の黄身と白身を分ける必要がある。このときに活躍するのがエッグセパレーター。便利でよろしい。お試しあれ。

スーパーには菜の花、新玉葱、新じゃが、春ピーマンが並んでいる。
もうすぐ小石川の遊歩道に梅が咲き、播磨坂の染井吉野が色付き始める。
私の大嫌いな冬が終わる。
ハルヨコイ。でも、浮かれて失敗しないようにしなくては。




■足ヒレとビート板(2017年2月)

近所のジムに通い始めて4ヶ月経った。
最近はジムで運動した後にフィットネスプールで泳ぎ、有酸素運動で仕上げるのがお決まりのメニューだ。
時間も限られているので600mだけ泳ぐのだが、最後の200mだけは足にフィンを付けてビート板を持って泳ぐ。
これが驚くようなスピードで泳げる。
魚になったようで痛快である。
先日調子に乗ってスピードを出し過ぎてハムストリングに負荷が掛かり、足がつって溺れそうになった。




■謹賀新年(2017年年頭にて)

年末にかけて家人が体調を崩し、繁忙期の仕事にプラスして家事の手伝いがあり、ドタバタの年末年始だった。
それでも、愚息の帰宅、家人も回復に向かい、元旦には家族全員が揃って氏神様へ初詣。
例年、家族の健康に加えて商売繁盛や経済的な大成功などを願掛けしてきたが、今年は健康のみ願ってきた。
歳を重ねたからだろうか、何事も現実的に考え、物事に自然体で臨むようになってきた。
この感覚が心地よい。
目標も立てないし、予定も極力入れない。
糸の切れた凧のようになりそうだが、そうでもない。
コツは自分の勘を信じること。
今のところ、うまくいっている。

競輪グランプリは村上義の優勝。意外だった。
実力は拮抗しているだけに、一人捨て身で駆けられると、展開有利な選手に風が向く。
競輪はライン戦ではあるが、グランプリは一着以外は意味の無いレースなのだから、やはり全員が優勝を目指さないとだめだと思う。

さて、もうすぐ毎年恒例の健康診断だ。
節制しなくては。




■自分が楽しくなるように(2016年年末にて)

筋トレはまり込んでジム通い続いている。
私が通っているところは温泉施設やプールなんかも一体になった巨大なジムだが、家から徒歩数分でいけるのがよろしい。
朝一番の空いている時間帯が好きだ。
この時間に来ている人は様子のいいおじいちゃん、おばあちゃんが多い。
自然と顔見知りになるので会釈など交わす。
有名人もチラホラ見かけるが、もちろん声なんかかけない。
みなさん自分のペースで集中して運動している。
放っておいてくれるのは都会の良いところだネ。私の性に合っている。

筋トレ始めてから食習慣が変わった。
炭水化物はオートミールなどの低GI食品かサツマイモや南瓜などの食物繊維を含むものから取るようになった。
脂質は動物性のものは極力排除し、フィッシュオイル、アボカドオイル、フラックスオイル、ココナッツオイルなどオメガ脂肪酸のものを取る。
呑みに出たときは、新宿思い出横丁のRで晩酌をまとめることが多くなった。重いバーベルなど持つことが多いので、関節の損傷がそれなりにある。Rはゼラチン質を多分に含んだつまみが豊富なのだ。自家製の味噌との相性も抜群だ。

思い返せば今年は肩の手術をしたり大変な一年だった。
徐々に自分の体力に自信が持てなくなってきているのかもしれないナ。
ジム通いはその気持ちの裏返しでもあるのかナ。
でも、老け込むにはまだ早いネ。
自分が楽しくなるように生きましょ。

本年最後の更新となります。
本年中は大変お世話になりました。
皆様、良いお年をお迎え下さい。




■雑文で申し訳ない(2016年11月)

ピンポーンっと誰か来た気配がしたので、「誰か来たぞ!」と自室から家人に叫んだら、「今トイレ!」と叫び返されたので私が応対した。
ミネラルウォーターのデリバリーだった。
驚くほど大量のペットボトル入り段ボールが玄関に積み上げられた。
受領のサインなどして、ご苦労様でしたと配達員を労う。

昔はミネラルウィーターなんて無かった。
いや正確に言えば、銀座のバーでウィスキーのボトルの隣に瓶入りのものがあるくらいだった。

今は学校でも、手洗い場の水は飲料水ではなく、別に飲料用の水道がある。
私が子供の頃は手洗い場の水を口を近づけて平気で飲んでいた。
手洗い場の蛇口にはレモンの石鹸が赤いネット(冷凍みかんが入っていそうなヤツ)に入って括り付けられていた。
あの石鹸の匂いを今も思い出すことができる。香りの記憶ってあるんだネ。知らなかったヨ。

閑話休題。
冬将軍の足音がするので、オイルヒーターというものを初めて買ってみた。
試してみるとものすごく部屋が熱くなるような気がする。
10畳程度の自室用に買ったのだが、取扱説明書をよく見ると15〜20畳用だとさ。
いつもながら、起承転結の無い雑文で申し訳ない。




■あの日の情景(2016年10月)

踏切が少なくなった。
立体交差になり、地上の駅が地下になった。
交通の利便性は増したが、町並みはガラリと変わって、久しぶりに訪れる町では驚くこともある。

少し前は、開かずの踏切が町並みに欠かせなかった。
少年時代、遮断機の下りるキンキンという音を夕暮れ時によく聞いた。
良い事があった日は、その音が弾むような気分にさせてくれた、
嫌な事があったときは、その音を聞くと胸が締め付けられるような思いがした。

私が暮らす場所は東京のど真ん中で、3路線の駅を使うことができる。
どこへ行くのも同じような距離で、便利で申し分ないが、少年時代に暮らした町並みと比べると、なぜこんなところに住んでいるのか分からなくなることがある。

あの日、遮断機の向こう側には買い物籠を下げた母たちの姿があった。野球道具を持った少年たちの姿があった。 秋口の夕方、遮断機が陽炎のように真っ赤に燃えて道路に揺らめいていた。 出かけるたびにあの情景を探しているが、全然見つからない。




■何事も徹底しないと面白くナイね(2016年9月)

肉体改造しようと思ってフィットネスジムに入会した。
同時にサプリメントやプロティンなどの研究を始める。
何事も形から入るのが男の本質だ。
興味が無いことには本当にテキトーで、興味があることにはやたら細かい。
世の女性の皆さん、これが男の本性です。

さて、研究しているうちに、アメリカのサプリが最強であることに気付く。
日本のサプリと比べると大人と子供くらい違う。
そこで個人輸入に乗り出す。
アメリカの業者からプロティンだサプリだと購入するが、それだけではあきたらず、食品の輸入にも乗り出す始末だ。
まだ日本に入ってきていないPB2というピーナツバターが今のお気に入りだ。
ピーナツバターなんてカロリーの塊りだと思っていいたが、このピーナツバターは脂質を85%カットしたスグレモノだ。当然低カロリーでよろしい。

何事も徹底しないと面白くナイね。




■夏のクラクション〜伊豆下田から(2016年8月)

愚息にBMW貸したら擦って戻ってきたので、現在親子関係が険悪だ。
その車に乗って家族旅行へ行ってきた(まだ直していない)。
今、帰ってきたばかりサ。
日焼け痕がヒリヒリする。
頭のてっぺんがヒリヒリする。

伊豆下田の帰り道のトラフィック・ジャムは有名だ。
海沿いの国道が一本しなかいため、裏道を知らないと東京まで10時間かかることもある。
私を経験豊富(?)なので自由自在だ。
裏道でも混みそうなときは伊豆スカイライン〜箱根ターンパイクで山の中を走って帰ってくる。ここはさすがにガラガラ。
出発前には名曲を聴きたい曲をMP3プレーヤーに詰め込んで出かける。
道中退屈しないからネ。




■茅場町1996(2016年7月)

私は30歳を過ぎてから営業職となり苦しい思いをした。
当時の私は、誰とでも調子を合わせて営業トークができるような人間ではなく、どちらかというと奥手な人間だった。
自分の不器用さに辟易して、それなりにストレスを抱えて日々悶々としていた。

同じ営業の職場にある女性がいた。
とても美しい人で、最初に会ったときから(私にとっては)目立っていた。
職場の同僚として終業後の酒場でもよく同席をした。彼女の話は面白く、(歳は私の方が上だったが)営業の先輩として尊敬していた。

しばらくして私が外資系金融へ転職することになった。
引継ぎなどしながら丁度職場を去る頃、ちょっとしたことで彼女と諍いになり、深く傷つけてしまった。
当時の私は次の職場に気持ちが向いており、慮ってあげる余裕がなかった。
今は謝罪したい気持ちがあるが、叶うことはないだろう。




■切ない話しが多い(2016年6月)

Nから連絡があり、デフォルトとはどういう意味か訊かれた。
私は長らく金融機関に勤めていたので、アテにされたんだと思う。
デフォルトとは借金が返せなくなったと宣言したんだよ、と教えてあげた。
するとNは急に不良口調になり、電話口で怒りだし、思いの丈をまくしたて始めた。
聞けば、出入り業者に対して売り掛けを待ってあげたが結局入金されず、ご丁寧に運転資金まで個人で貸し付けていたようだ。
自分のお人好しさ加減に呆れたのだろう。

「べらんめぇ。Kちゃん、これからそいつにクンロク入れにいくから、付き合ってよ。道具はこっちで用意するから。」

そんなこと言うもんだから、凶器準備集合罪についても私は説明しなければならなかった。
収拾がつきそうもないので、金を貸すことと犯罪以外は何でも協力すると言って電話を切った。

切ない話しだが、ショウガナイ。
商売にリスクはつきものだ。覚悟を決めて向き合うしかない。

最近切ない話を聞くことが多くなった気がする。
金の問題、家庭崩壊、親族や友人の死去、まだ何かあったかな。
私だって思い出すたびに悲しくなったり、情けなくなったり、怒りがこみ上げてくることもある...
過去を引きずるか、フラッシュバックを上書きして前に進むか、全ては自分次第だネ。




■夏が来る(2016年5月)

かすかに夏の匂いがする。
播磨坂の桜が散って、梅雨が明ければ、もう夏だ。

家に初めてクーラーがきた日を思い出した。
当時のクーラーは現代のような小型の壁付けのものではなく、灰色の大きな鉄の塊りで、私には軍艦のように見えた。
遊びにきた友達と送風口に手を当てて、どちらが冷たい手になるか競ったりした。
そして、体を冷やしすぎて夏風邪をひいたりした。

そういえば、当時は小児科医の往診なんてシステムもあった。
具合が悪い子どもの家まで診察に来てくれた。
私の生家の近所の小児科は、往診にくると黒色のアタッシュケースを開いて診察していた。
ズラリと詰め込まれた医療器具を見てカッコイイと思っていた。
解熱材の注射も色んな色のものが取り揃えてあり、「どれがいい?」なんて訊かれた。
痛い注射を嫌がる子供心に配慮した遊び心があったものだ。
今はそんな医者には会えないネ。




■人生こじつけですよ(2016年4月)

椿山荘で行われた第74期名人戦の第一局の大盤解説会へ2日間通った。
昨年叶わなかったことなので素直にウレシイ。
挑戦者は今最も乗っている若手棋士である天彦先生。
戦形は横歩取りの激戦になると予想していたが、その通りの展開になった。
難しい手将棋になり、一日目から見所の多い一局だった。
封じ手の時点では、挑戦者の方が指しやすいような形勢だったが、2日目の中盤くらいから羽生名人の底力を見た。
終盤、名人の鮮やかな寄せが決まって快勝。名局だった。
戦前、「ねじり合いを制したい」と名人が言っていたが、有限実行の快勝譜だった。

播磨坂の桜は満開。 今年は雨模様の日が多く、花見ではじけられなかった人が多かったのではないだろうか。 心配しなくても、入社式だ、こどもの日だ、七夕だと何かにつけて酒は飲めます。 一月は正月で酒が飲めるぞ〜♪って歌があるじゃないの。 人生こじつけですよ。




■それなりにイイ経験(2016年3月)

鼻がムズムズしだしたので、春が近いと思っている。
なんだかピョン吉みたいだ。
私は寒さが苦手なので、春よ来い〜♪早く来い〜♪と毎日歌っている。

先般こちらでも触れたが、悪化していた五十肩が限界にきて、都内の大学病院で内視鏡手術を行った。
2泊3日で入院して、2日目が手術だった。
首に麻酔の注射をされて、恐怖感で目を見開いたが、その後意識が無くなる。
麻酔から覚めると、肩に激痛が走る。
うんうん唸って、横にいるカミさんに何とかしろと声を荒げる。
カミさんでは何とかならないので、看護師が来る。
一本だけですよ、と言われ注射をしてもらう。すると嘘のように痛みが消え、天にも昇る気持ちになった。
あれはヤバイ薬だったんじゃないだろうか。

病室で動けなくなったことなんて、これまでなかったので、やりたい放題をする。
近場においしい手作りピザの店があるのを知っていたので、病室に出前を取れと言ってカミさんを呆れさせる。
コンビニでビールを買って来いと言ったら、カミさんが激怒した。

まぁ、それなりにイイ経験をしたと思っている。
今リハビリに通っている。




■ロックな十割そば(2016年2月)

防寒着はモンベルのものを長年愛用している。
もともと登山用に作られたものなので、丈夫で暖かいし長持ちする。
京橋に直営店があり、しばしば出かける。会員にもなっている。
ダウンジャケットのフィルパワー、GOATEXの効用などこの店で学んだことも多い。

その帰りに必ず立ち寄る店がある。
十割そばの店で、蕎麦の実や打ち方よって3種類の十割そばが用意されている。
出前ピザじゃないが、ハーフ・アンド・ハーフもできる。
それよりも注目しているは壁に額装して掛けられているレコードの数々。
ディプ・パープルのインロック帯付きなんかも吊るされている。
ロックなそば屋。
その中で手繰る蕎麦も絶品である。




■新春(2016年 年始にて)

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

年末は恒例の健康診断。
胃の内視鏡で自分の内臓を拝見する。
年相応に疲れているようだ。
コレステロールがステられず、気にかかるが悩んだってしょうがナイ。
大晦日には愚息の帰省などで久しぶりに家族が揃う。
正月用に仕込んでいた刺身やローストビーフを年内に食べ始めていたため、元旦にはすっかり見飽きた料理が食卓に並ぶ。
カヴァで乾杯して、いい塩梅で氏神様に初詣して、ぐっすり眠る。

グランプリはどうだったかって?
勝負は時の運ですよ。(こてんぱんにノサレる)

閑話休題。
季節が早まって春野菜の季節が年明けから年末になったようだ。
例年、三浦半島産の春キャベツを都下のとんかつ店で食べることが楽しみになってる。
今年は年末に出かけた。
無菌管理された豚肉をレアで食べさせるとんかつも名物だが、この日の主役はキャベツ。
フルーツのような甘みがたまらないネ。
この店はキャベツのおかわりできるし、自家製のドレッシングも2種類あったりして、通う楽しみがある。

さあ、もうすぐ腸の内視鏡だ。
食事制限しなくては。




■年末の恒例行事について(2015年 年末にて)

もう今年も終わり?
充実してると1年が早いらしい。
同じことを繰り返していると1年が早いらしい。

同じことを繰り返していたか?
Yes I did.
充実していたか?
Well...

ところで今年は風邪をひいていない。
残りわずかだ。体調管理を怠らないようにしよう。
サッカー日本代表の試合、たくさん観れた。
来年もチケット取れるようにがんばろう。
レコード入荷がんばったか?
膨大な時間を使ったが結果が出ていない。在庫がみるみる減っていく。来年は頭を使って工夫しよう。

年末の恒例行事がやってくる。
インフルエンザの予防接種、健康診断、KEIRINグランプリ、年越しそばに初詣。予定の行動だ。
そして今年は2年に1回の車検が来た。
私は近所のガレージを探し回り毎回違うところへお願いする。
長年ドイツ車を乗り継いでいる私が、身をもって学んだ要領だ。
これがビックリするくらいサービスや料金が異なる。
下町ロケットじゃないけど、やっぱり誠実な工場に惹かれるネ。

本年最後の更新になります。 本年中は大変お世話になりました。
それでは皆様良いお年をお迎え下さい!




■物悲しい季節になったね(2015年11月)

肌寒くなってきたので、冷房器具を引っ込めて暖房器具の埃をふき取ってしばし眺めた。
ネット通販で売れ筋の電気ストーブを昨年買った。
どこか懐かしい形をしているが、モダンである。

私が少年の頃、教室にあったのは黒い鉄のストーブ、通称だるまストーブ。
燃料はコークスで、学校裏まで日直が取りに行く。
シャベルを使って銀色のバケツにザックザックと入れる。
コークスの油臭い匂いを今も思い出す。
ストーブの上には湯桶が置かれ、湿度調節の役割を果たしていた。
触れてヤケドしないように、周りを柵で囲われていた。
子どもたちは給食のパンや蜜柑を上に載せて焼いて食べることが冬場の楽しみだった。

歴史あるフレンチレストランへ行くと今でも薪火のオーブンを使っていたりする。
ガスに比べて微妙な火加減を調節できると聞いたが、素人目にはガスの方が楽に調節できるように思えて可笑しい。
日も短くなって、なんだか物悲しい季節になったね。




■注射でもしてもらうか(2015年10月)

四十肩、いや失礼、五十肩になって往生している。
家人が腰痛に悩まされて湿布を貼っているのを指差して笑っていたら、自分に倍返しだ。

手の角度によって症状が出る。
痛くも痒くもないとこから、いきなりズキーンと来る。
アアッと声が出て、しゃがみ込む。
暫しうずくまった後に、スックと立ち上がる。
この繰り返しだ。

時間の無駄で馬鹿みたに思えてきたので、医者へ行った。
立派な五十肩と診断され、湿布が出る。
なーんだ、やっぱりそんなもんかと思っていたらこの湿布がよく効く。
ロキソニン成分のモーラステープというシロモノで、貼っている間は嘘のように痛みが引く。
就寝前に貼って寝るが、夜半に薬効が切れて必ず起きる。

これでは根本的な解決にならないので、家人が世話になっている飯田橋の整体師のところへ行く。
立派な五十肩と断じられ、もみほぐしなど色々やってもらう。
評判の整体師だけあって、具合が良くなる。
数日経過して元に戻る。

今、大学病院へ行って注射でもしてもらうか、強力な飲み薬でも貰うか勘案している。




■僕のギターヒーロー(2015年9月)

小川銀次さんが亡くなられたようだ。

新宿のサーカステントでRCサクセションを観た。
渋谷の屋根裏というライブハウスでクロスウィンドを観た。
吉祥寺のシルエレで小川銀次バンドを観た。

晩年の彼はピックを使わない奏法へとギターの弾き方を変えてしまった。
勇気のいる決断だっただろう。
勤勉な人だった(と想像する)。
晩年はブログなどで日々の生活を発信していた。
故人の生真面目な性格が伝わってきた。

幸運にも何度も吉祥寺のシルエレで晩年の演奏を聴くことができた。
プログレッシブでジャズロックぽくってポップで既成のフュージョンとは違うオリジナルな音楽を演奏していた。

もう生で彼のギターを聴くことができないのは少し寂しい。
同じく鬼籍に入られた忌野清志郎と再会でもして、懐かしいRCのナンバーでも共演されてはいかがかでしょうか。

合掌




■マルFで暑気払い(2015年8月)

なでしこ残念だった。
2点返して4-2になったところでは、ひょっとしたらという気持ちが芽生えたが、なんだか準ホームの雰囲気に飲まれてしまった感じだナ。
オリンピックで是非リベンジして欲しいナ。

閑話休題。

アサヒスーパードライの前身でマルFという生ビールがあるが、ご存知か?
マルFのマルは○、Fはfortunate=幸運という意味だそうです。
マルFは市販されていないが、都内で1箇所だけこれが飲める店があり、私は十年来通っている。
現代では電気で冷やすビールサーバーが普通だが、この店では氷で冷やすビールサーバーを使っている。これも都内ではここだけだそうだ。
店主のビールの注ぎ方は乱暴だが計算されていて、1杯飲みきるまで上の泡が下の黄色い液体を覆い、ガスの濃度が終始同じになるように工夫している。職人芸なんだナ。
苦味が立ったその味が私は好きだ。コドモには分からない昔の味なんだナ。
毎年暑くなるとこの店のビールの味が恋しくなる。
これに合うのが手作りのメンチカツ。
丁寧に挽かれた肉につなぎをほとんど使わずにラードで揚げてある。行儀が悪いことを承知で私はタバスコかイングリッシュ・マスタードを持って来てもらい、かぶりつく。
ビールでゴクリと喉が鳴れば、幸せな瞬間が来るという寸法だ。




■テンコシャンコだね(2015年7月)

なでしこジャパン、楽しみだネ。
あとひとつガンバッテほしいナ。

一方、サムライブルーは停滞。
浦和でシンガポール戦を見てきた。
ワールドカップ予選だから慎重になるのは仕方ないが、もう少しアグレッシブに行って欲しかったナ。
今に始まったことではないが、日本はスペースが無いと機能不全だね。
まだ先は長いので、うまく修正して欲しいナ。

私にの方も血糖値が人並みに気になり始めて糖質制限を食生活に持ち込んだりしている。
そんなに苦労せずに続けているが、効果のほどはいかがなものか。
ビールがダメだというので、代わりにウィスキーや焼酎をソーダ割りにして呑んでいたら、量が倍になった。テンコシャンコだね。

糖質制限の副産物なのか、ハイボールのうまい店も見つけた。
店は都下の駅前の路地裏にあるが、名前は書かない。混んだら困るからね。
棚に並ぶ多くの種類のウィスキーから選ぶと、目の前で1杯づつ作ってくれる。これで1杯300円くらいからある。
最近この店で晩酌をマトメルことが多いので、品良く振舞うように気をつけている。イイ年だからネ。




■私もバラバラ(2015年6月)

棋界は名人戦の季節だ。今年は羽生名人の防衛で幕を閉じた。
椿山荘で行われる第一局の解説会を聞きに行くことが毎年の楽しみだったが、今年はどうしても外せない用事があって叶わなかった。
来年は是非出かけたいものだ。

名人戦が終わると梅雨入りなんだが、今年は梅雨入り前に夏が来ちゃった感じか。
このところ季節感がバラバラあるいは気まぐれで、少年時代の記憶に体が慣れているので苦労する。
伊豆の常宿に予約を入れた途端に箱根山が噴火しそうになった。噴火警戒レベル2だそうだ。
どうしよう。

そういえば良いこともあった。
W杯の壮行試合イラク戦、2次予選シンガポール戦、チケット取れた。
こんなことこのところなかったので、素直にうれしい。

季節感もバラバラだが、私の文章もバラバラだ。
相変わらず支離滅裂な散文だね。
そういえばGSで ♪My Baby バラバラって歌があったね。
誰の曲だったけ。




■茶化すのは飽きた(2015年5月)

テレビなんかで顕著だね。
茶化すのは飽きた。
スポーツ選手のヒーローインタビューなんかでもはぐらかすような受け答えが多いネ。
別に良いも悪いも無いけど、元々はロックンローラーの専売特許だったような気がするけどね。ジョンレノンとかね。
かく言う私も家人がシリアスな話をしているときに、合いの手のような気持ちで茶化したり混ぜ返してして発狂されることがある。

気が短くなってイケナイ。
世の中自分の思い通りにならない事の方が多い。
テレビでも何でも静観しましょ。



■ガンバッテ欲しいナ(2015年4月)

サッカー日本代表、監督も決まってようやく落ち着いたかナ。
親善試合見たけど、ボールが縦に動いて小気味良かったな。
いつものことだけど、期待に胸が膨らむネ。

播磨坂の桜は満開。
散歩のおりに毎年見ているが、何度見ても美しい。
鼻がムズムズしなければ最高だね。

3月は学校を卒業した人にとっては別れの月。
4月は新社会人や新入生などの諸君にとって新しいことが始まる月。
袴姿の女性やスーツ姿の若者をよく見る。
新しい環境でもガンバッテ欲しいナ。
力みすぎないのがコツだと思うがね。




■もう梅は咲いているね(2015年3月)

暖かくなってきた。
桜が咲くまでもう少しだね。

足繁く通っている酒場が江東方面にあって、初鰹を食いに出かけた。
着席して、いきなり鰹刺し2皿頼んだらおばちゃんに笑われた。
もう一皿追加して、コップ酒もおかわり。
早々に帰宅した。
卑しいからかナ。季節の食べ物で春の到来を感じている。
それなら、どじょう鍋で梅雨、うなぎで初夏、新子で盛夏といきましょうか。

レコード在庫が減ってしまい、入荷に四苦八苦している。
でも、こんなもの序の口だ。もっと苦労したこともある。
今年は忙しくなりそうだ。




■駈け出しでござんす(2015年2月)

アジアカップ残念だった。
中2日の疲労が原因だったか?、否、気持ちの問題だったような気がする。
PK戦になったとき、ああ、これは危ないなと思った。
GK川島も普段は噛み付きそうな表情になるのに、このときはどこか冷めているように感じた。
誰かの気持ちが誰かに伝染する、そう感じた一瞬だった。

文学界、発売日に買いに行った。
品薄になるに決まっていると予想していたからネ。
天は二物を与えず。でも、又吉さんには当てはまっていない感じだナ。
講釈、能書きばかりの古株作家より百倍面白い。
今後も続けて欲しいナ。

八百屋の店頭には春野菜が並び始めた。
菜の花、新玉葱、新じゃが、などなど。
一旦食べ始めると、毎日同じものを食べているような気がする。
このところ、ようやく自分の生活のペースが掴めてきたような気がする。
遅くないか?
いえいえ、まだまだ駈け出しでござんす。




■同じことを繰り返している気がする(2015年新春)

新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

昨年はレコードやCDの輸入で為替レートに悩まされた1年だったナ。
消費税もたっぷり納税させられてヘロヘロだった。
レコードの消費税ゼロにできないかね。
今年はレコード以外でも新しい事業を始める予定だ。
安定した1年にしたいナ。

競輪グランプリは武田が悲願の優勝。
関東勢の優勝はいつ以来だろう。ちょっと記憶に無い。
直前まで本場へ行くか迷っていたが、帰省ラッシュの中を大阪まで行くのは気が引けたので、インターネット投票、テレビ観戦とした。
競輪祭の恩を平原がここで返した形となった。こんな義理のやり取りで結果が決まるとも思えなかったが、他地区の先頭の村上兄、深谷の自力は信頼できないから車券の軸は武田だよナ。
ファンもよくわかっていて武田-神山で5倍強くらいのオッズだった。こんな低いオッズはグランプリで初めて見た。
私もトリガミだったが2年連続的中した。良しとしなきゃナ。

恒例の初詣は家族で小石川の氏神様へ。
お神酒など振舞われて千鳥足で帰宅する。
おめでとう、なんて言って呑み直すがあっという間に高鼾で、昼間に目が覚める。
これも、いつもの事だ。
なんか同じことを繰り返している気がするナ。
年取ったかナ。




■勝利の女神に愛されたいナ(2014年年末にて)

今年もJ1昇格プレーオフ決勝を見に行った。
国立が工事中なので、今年は調布にある味の素スタジアムで行われた。
ご存知の方もいらっしゃると思うが、結果はJ2下位チームのモンテディオ山形が上位のジェフを下してJ1昇格を決めた。
準決勝のジュビロもそうだが、上位チームが下位チームが負けるケースが多い。

このプレーオフのルールは独特で、延長戦は無い。
同点の場合はJ2の順位が上位のチームが勝ち上がる。それが決勝戦であれば即昇格だ。
つまり下位チームは引き分けでは意味が無いので、開き直って攻めてくる。
そこが面白い。
そして結果を見る限り下位チームが勝っている。
勝負に臨む気持ちが大事、そう感じさせてくれる。

山形は勝利の女神に愛されているいる感じだナ。
準決勝は後半ロスタイムのコーナーキックで、ゴールを空けて上がっていたゴールキーパーがヘディングシュートを決めて勝ち上がった。めったに見れるものじゃない。

来年こそは私も勝利の女神に愛されたいナ。




■気分次第だね(2014年12月)

アッと言う間に11月だね。
もう少しでで2014年も終わりだね。

輸入盤屋なので為替レートはそれなりに気になるのだが、今年は円安が進んだね。
消費税も上がって物価も上がって。
発表される経済指標は良いものが多く景気回復が続いているようだが、消費者の賃金上昇が追いついていない感じだナ。
可処分所得は減っているので、景気回復を実感できない人が多いと思う。

年末は恒例の競輪グランプリを見に行きたいが、叶うだろうか。
例年立川、京王閣、平塚で持ち回りだったが、何故か今年は岸和田で行われる。
12月30日に日帰りで大阪というのもどうだろうねぇ。
ま、気分次第だね。




■夏休みが1ヶ月あったらね(2014年11月)

夏の終わり頃、贔屓にしているブリティッシュパブへ行った。
店は浅草の外れにある。
ハートランドの生ビールを置いている都内では貴重な酒場だ。

近場には外国人のための木賃宿があり、昼間の観光が終わると金の無いバックパッカーたちがこの店に集まってくる。
お世辞にもきれいな店とは言えないが、気遣い無く呑めるのがよろしい。

この日はフランス人の二人組と隣り合わせになり、流れでしばらく一緒に飲んだ。
1ヶ月夏休みを利用して日本に来たという。
その休みの長さに驚いたが、パリのファクトリーワーカーでは普通のことだと言う。

「日本人じゃなくてよかったよ」

そいつからそう言われた。
GDPの差がどこから来ているのか分かったような気がした。




■たまには良い事言うね(2014年10月)

夏休みに伊豆の常宿に家族で出かけた。
10年以上お世話になっているホテルだ。
昔ホテルのバーでシェイカーを振っていた人がレストランでお皿を片付けているのを見かけたりして、時の流れを感じた。
海だけが昔と変わっていない。

サッカー新生日本代表のベネゼエラ戦見に行った。
中盤の新戦力は楽しみな存在だが、私の目に良かったと映ったのは、岡崎や本田など昔のメンバーばかりだった。
決め手に欠ける間延びした試合で、残念だった。
成熟には時間がかかりそうなチームだと思った。
帰りはどっと疲れが出て、横浜線に乗る気がしないので、新幹線で東京まで帰ってきた。

帰宅すると、スタジアムでも一滴もビールなど飲んでいなかったことに気づき、家人に酒の支度を命じて風呂場に向かおうとすると

「もう秋口ですから、お燗でもつけましょうか」

たまには良い事言うね。




■盛夏にて(2014年9月)

梅雨が明けたら刺すような日差しだね。
東京の昼間はアスファルトの照り返しがキツくて、出かける気がしないネ。

最近痛ましいニュースが多いネ。
世間からどう見られているか、人からどう見られているか気にしすぎの人が多くなっている気がする。
大人として世間体を気にするのは当たり前のことだけど、誰とでもうまくやっていくことはできない。
何も死ぬことはないじゃないか。

毎年の恒例で、もうすぐ伊豆下田へ旅立つ。予定の行動だ。
昨年は到着早々にコンプレッサーで空気を入れ過ぎて浮き輪を二つ破裂させてしまい、家人とバトルになった。
今年は気をつけよう。




■説教っぽくなってイケナイね(2014年8月)

W杯!残念!

世の中自分の思い通りにならない事なんてたくさんあるということ。
泣くな長友君。
人生のチャンスを生かせる人は1%で、思い通りならない人が99%だ。
なぜ涙が出たか?
それを理解していることが肝心なことだ。

勝つということは偶然や奇跡なんかじゃない。
具体的な勝算の積み重ねの彼方にある現実だ。

他のスポーツでも、仕事でも、それは同じだと思う。
裏を返せば、具体的な勝算を積み重ねていないのに泣いている人は偽善者だ。

長友君、なぜ涙が出たか?
それは君に勝算が、根拠があったからだろう。
それがあっても、思い通りの結果にならないことがあるのが勝負の厳しさだ。
できる努力をすべて行った一握りの人にだけ、運を語る資格がある。
つまり運は人が理解しているよりずっと高級なものだ。
物事のほとんどのことは運以外の要素で結果が決まる。

コロンビア戦、開き直って前に出ただろう。
リスクの無いところにリワード(報い)は無かっただろう。
それが分かればいいじゃないか。

年をとると右寄りになったり、説教っぽくなってイケナイね。
別に大した話じゃない。




■ワールカップ、ガンバレ!ニッポン!(2014年6月)

壮行試合キプロス戦見にいけた。
埼玉スタジアムは自宅から地下鉄で乗り換えなしで行けるのでよろしい。
問題はスタジアム内にろくな食べ物が無いこと。
待ち時間が長いので食料は必要だもんね。
みんな、食料は別のところで調達してきていた。要領わかってるね。

本田選手のことなど色々言われているが、親善試合のコスタリカ戦も良かった。
この調子で本番を迎えて欲しいナ。




■良しとしようか(2014年5月)

ゴールデンウィークになると家人は人の多いところへ出かけたがる。
そうしないとゴールデンウィークを過ごしたの気がしないと訳のわからないことを言う。

というわけでとある臨海公園へ行ってみた。
覚悟していたが、そもそも高速道路の出口から渋滞している。
怖いもの見たさというのか、いったいどれくらい時間がかかるのか興味が湧いてくる。

ほうほうの体で公園に到着すると、どこにこんなに人がいたのかと思うってしまうほど人がいる。
昼食時に焼きそばを買おうとしても30分くらい並ばないといけない。
帰路もまあ然りで、夕食も店屋物なんか取ってしまう。
その後2日くらい疲れが抜けない。

まぁ天気もピーカンだったし、良しとしようか。






■笑って海へ行きたいな(2014年4月)

鼻がムズムズしだして、近所の播磨坂の桜が満開になると途端に暖かかくなった。

サッカー日本代表に怪我人が出てきて心配だが、日本の選手層も厚くなっていきているので、私はそれほど心配はしていない。
スポーツに怪我は付き物だが、無事これ名馬でもある。やはり岡崎、本田、香川、長友はスゴイと思う。
世界で活躍している日本人を誇りに思う。
決勝トーナメント進出、いやそれ以上の結果を私は期待している。
それにしても壮行試合のチケット取れないね。

もうすぐ桜が散って、梅雨が来る。
私が好きな夏はもうすぐだ。
今年も笑って海へ行きたいな。




■冬来たりなば春遠からじ (2014年3月)

サッカー日本代表戦のチケット取れない。
ニュージーランド戦、先行発売はずれ。
当然。

ニュージーランド戦、再抽選、はずれ。
憮然。

ニュージーランド戦、再々抽選、はずれ。
呆然。

キプロス戦、先行発売、はずれ。
愕然。

今、ダフ屋のお世話になって意地でも見に行くか、テレビで観戦するかで迷っている。

季節の変わり目です。
皆様お風邪など召しませぬようお気をつけ下さい。




■切っときましたから(2014年2月)

毎年のことだが、健康診断の季節がやってきて、お決まりの病院へ出向いた。
私は年末年始やクリマスシーズンに健康診断を行う。
そんな忙しない時期に誰も健康診断なんてやっていないので、空いていてよろしい。
ゴールデンウィークに行楽地へ出かけないのと同じ理屈だ。
私が例年お世話になっている病院は内視鏡検査のときに軽い麻酔を使う。
ボーっと意識が飛んでいる間に散々いじくりまわしてくれるので楽(?)だ。
麻酔から醒めると、目の前にナースさんが居て

「ポリーブあったから切っときました。当分お酒呑まないで下さいね。」

「え〜っ!」




■本年もよろしくお願い申し上げます(2014年年初にて)

KEIRINブランプリは金子が優勝した。
本場で観戦したが、深谷が号泣していたのが印象的だったな。
師弟関係がもたらした大きなタイトルだった。
深谷は東のラインに割り込まれないように工夫して走っていたね。
会社でも何でも自分が成功するためにはいい部下が必要だね。

正月は氏神様へ初詣。
実は近所には徒歩圏に名の通った神社や寺院などが複数ある。
しかし、毎年お参りしてもご利益が実感できなかったので、今年は最も近く、最も小さな神社へ行った。
聞けばこの神社が小石川の氏神様だという。
お神酒など振舞ってもらい、千鳥足で帰宅した。

三が日は、家族が久しぶりに揃ったので、何かして遊ぼうということになり、意見を募ったらカラオケになった。
ジャブジャブとチューハイなんか呑んでから、10曲くらい絶叫した。
今、喉が痛い。
本年もよろしくお願い申し上げます。



■高いのか安いのかよくわからんね(2013年年末にて)

J1昇格プレーオフの決勝を見に国立競技場へ行きました。
覚悟はいいか?
この台詞が電光掲示板に何度か表示されてからキックオフ!
予想していた通りリーグ戦下位の徳島が勝利した。
ボールの支配率は上回っていたけれど、京都の選手ガチガチだったな。
いいもの見せてもらったな。SS席で4000円ちょっとなんて随分お得な感じがするけどネ。
ブーイングしていた京都サポーターが最後は拍手していたのが印象的だったナ。
来年も必ず行こうと思いました。

ポールマッカートニーの日本公演を見に東京ドームへ行きました。
3時間近くのライブでビックリ。
1万2000円のS席て高いなァと思っていけど、見てみてチョット得した感じがしたナ。
ミックジャガーもそうだけど本場ブリティッシュロックのアーティストは年齢を感じさせないね。
いつだったか日本の大御所のロックシンガーが言っていた。
「1時間半から2時間が限界。それ以上は客がアキちゃう。」
自分が楽したいだけなんじゃないの?

ストーンズ来年来るそうじゃん。やっぱり行くべきかね。
花道沿い8万って本当かね。
高いのか安いのかよくわからんね。

最後になりますが、本年は大変お世話になりました。
来年が皆様にとって飛躍の年になるこを願って締めくくりたいと思います。
良いお年をお迎え下さい。




■見守るしかないネ(2013年12月)

日経新聞の本社へ王座戦の解説会を聞きに行った。
フルセットにもつれ込んでいる上に解説者が人気の藤井九段だったので、整理券を早めに取りに行った。
ユーモアに溢れた解説に肝心の将棋の方も熱戦で大変な盛り上がりであった。

帰りに30年続いている屋台へ立ち寄った。
東京の屋台は建前ではイリーガルなので場所は書かない。
熱燗のつけ方も昔と同じ。
おでんは昔のお姉さんが味が染みたところを見繕ってくれる。

寒い季節にちょっと呑んでサッと帰る
長っ尻にならないのがイイネ。

馴染みの屋台が東京から少しずつ消えている。
今残っているのは10件もないのではないだろうか。
言いたいことは山ほどあるが、私にできるのは見守ることだけだ。



■何かいいことないかなぁ(2013年11月)

季節の変わり目です。
風邪など、ましてやインフルエンザなどお召しませんように、皆様充分にお気をつけ下さい。

先日、所用で芝公園の方へ行ったとき、国道沿いの歩道を歩いていたら、かなりのスピードで走ってきた自転車と激突しそうになった。
乗っていたのは30代半ばくらいのOLさんで、肌寒い季節なのに半ズボンで疾走している元気ある人だった。

当然、文句を言うべきなのは私の方なのに、あまりに突然のことだったので反射的に「アッ、スミマセン」と言ってしまう。
半ズボンの彼女はすごい形相で私を睨みつけた後、再び猛スピードで去っていってしまった。

冷静になってみると、腕が擦れていたようで赤くなっている。
次第にじんじんしてくる。
同時に半ズボンに対する怒りがこみ上げてくる。

「バカヤロウ」

一人で呟いたら、すれ違ったサラリーマン風の男に振り返られた。

あぁ、何かいいことないかなぁ。




■遊びで忙しい(2013年10月)

ポールマッカートニー、チケット取れた。
BEATLESの曲を中心に演奏するそうで、今からとても楽しみにしている。
本当に彼の歌を聴けるのはこれが最後になるかもしれないね。
東京ドームは私の巣から徒歩5分だ。
便利でよろしい。

日比谷10円コンサート、チケット取れなかった。
ゴールデンカップス見たかったなぁ。
オンタイムで見ていた人って今70歳、80歳くらいの人だナ。
洋楽ロックのアーティストの来日がほとんんどなかった時代だから、当時の10円コンサートはオモシロかったろうな。

キリンカップのガーナ最終戦、チケット取れた。
でもカテゴリー1はダメで角のところ。
日産スタジアムへ行くのは初めてだ。
オフィシャルショップで本田のユニホームも買ったし、準備は万全だ。

遊びで忙しいのもたまにはいいじゃないか。




■盛夏にて(2013年8月)

蔵書が増えすぎて本棚に収まりきれなくなったので、処分しようと思っている。
しかしながら、処分する本を分別するにあたり読み返したりしているので遅々として作業が捗らない。
ハードカバーの本など処分するのが惜しくなる。
金が無い時期にわざわざ文庫に下りるのを待って買い求めた文庫本も処分するのが惜しくなる。
ちょっと時間がかかりそうだ。

梅雨が明けたそうだ。
今年は雨が少なかった気がする。また、米不足になんてならないだろうね。
昨年の夏は十数年続けて家族で訪れていた伊豆のホテルを取りやめにして、沖縄の小さな島へ旅行に出掛けた。
今年はそのホテルへまた出掛けてみようと思って予約した。
初めて訪れるホテルも胸が躍るが、行き慣れた常宿は安心感がある。
リラックスして何もしないことがバカンスの基本だものね。




■雨奇晴好(2013年7月)

ワールドカップ出場が決まってヨカッタ。
私はアメリカW杯予選から見続けているが、日本代表も随分頼もしくなった。
試合を見ていて感じるのは、選手が精神的に自立していること。
最後には必ずなんとかなるという自信が窺えること。
これはドーハの頃には無かったものだ。
この自信には根拠がある。日頃の自身の行動が、これまで自分がやってきたことが裏づけとなっている。
根拠の無い自信は思い込みでしかない。

閑話休題。
空梅雨だそうで、湿度は高いがまずまず生活しやすい。
小型冷風除湿機という家電製品を買った。それも2つも買った。
エアコンを使うより節電になるし、使い心地もすこぶるよろしい。
除湿機能がついているので、どれくらい水が取れるのか興味深く観察していたが、これがビックリするほどよく取れる。
部屋がカラッとして気分がイイね。
気は持ちようで、晴れても雨でも、どちらも素晴らしい景色だと思えば良いね。



■春風万来(2013年6月)

春は将棋の名人戦の季節。
ここ数年、開幕局は目白の椿山荘で行われている。
例年通り大盤解説を聞きに出掛けた。
自宅からは文京ビークルという区営のバスが運行されているので、足の便が大変よろしい。
名人と挑戦者が署名した封じ手がチャリティーオークションにかけられ、驚くような高額で落札される。
早々に入札を諦めたけど、欲しかったナ。

この季節は街の酒場にも紺色のスーツ姿に新入社員たちがちらほら見られる。
新しい環境に燃えている人、はしゃいでいる人、辟易している人など様々だ。人間観察が面白いネ。
自分はバブル真っ盛りに証券会社に就職した口だった。
当時を思い出すと少しだけセンチメンタルな気分になる。
大変だろうが、新入社員諸君には自分を見失わずに頑張って欲しいナ。

もうすぐ梅雨、それから夏がくる。
今年も無事に乗り越えられるだろうか。




■これは困った(2013年5月)

たまには真面目にレコードの話しを。

レコード買えない。
現地で買えない。
仕入れできない。
現地にモノが全然なくなってきた。
これは困った。

売れるペースは変らないので、店頭の在庫は減る一方。
ウォントリストは山ほど来るが入手が難しいものばかり。
これは困った。

新聞の三行広告で「レコード買います」ってのを見かけたな。
アレやろうか。
日本の新聞に広告出して英国オリジナル盤なんて売ってくれる人いるわけないじゃん。
これは困った。

困ってばかりいてもショウガナイので、家族でディズニーランドへ行った。
行ってはみたが、乗りたいアトラクションの趣味志向が家族でバラバラ。
みんな衝動的に行動するワガママな人たちなので、なかなか目当てのアトラクションにたどり着けない。
おまけに私の悲願だったアトラクションはディズニーランドではなくディズニーシーにあることが解り、へたり込む。
これには困った。




■艱難(2013年4月)

かれこれ七、八年前になるだろうか。
オフィス街の真ん中にある屋台の珈琲屋へ足繁く通っていた時期がある。
屋台なのに注文の度に豆を挽き、三島由紀夫に似た主人が一杯づつペーパードリップで淹れてくれる。
その丁寧な仕事ぶりに感心しながら暫し待つと、珈琲の香りが漂ってきて脳を刺激する。
苦味より酸味が立ったここの珈琲を飲むと思い出すことがある。

私としては大事な決断を逡巡していた時期だった。
広場のベンチに腰掛け、考えを巡らせては悶々としていたこと、苛立っていたこと。
天を仰いでため息を吐いて、気付いたこと。
それは、何かに従属していてはカンファンタブルになれないといこと。
大事なことを決めるとき、何時も私は一人で決める。妻にも、家族にも、誰にも相談しない。
このときもそうしたような気がする。

先日、歯を直しに行ったついでにその屋台へ寄った。
私の顔を覚えていたようで、お久しぶりです、と言われた。
びっくりしたが、当たり障りの無い会話をしながら珈琲を飲んだ。
はっとして、この主人も同じような悩みを乗り越えてここで珈琲を売っているのかもしれないとふと思った。



■春よ来い(2013年3月)

暖かくなったり寒くなったり忙しいったらありゃしない。
我が家はセントラルヒーティングなので、エアコンが無い。
風量のみ調節可能で、温度調節ましてや湿度なんて調節できない。

というわけで、セラミックファンヒーターなるものを初めて買った。
それも2台買った。

これがなかなかよろしい。

暖めるパワー不足は否めないが、湿度やタイマーなど小型の割りに賢くて重宝している。
しかしながら問題点もあって、気がつくと家族全員がヒーターの前に集まっているときがある。

そこで私は炬燵を買うことを提案した。
近場の家電量販店へ商品を見に行ったが、頃合の炬燵はすべて在庫切れだった。
ましてや炬燵のカバーなんてほとんど売り切れだ。
店員を捉まえて訊いてみると、シーズンの終わりということだった。
そうね、もうすぐ春だもんね。



■謹賀新年(2013年 年頭にて)

ERINグランプリは村上兄が優勝した。
単騎の選手がまくって優勝するパターンはこのレースではたまにある。海老根が優勝したときを思い出した。
期待された関東ラインは、深谷に武田がホームでカマされたときに終わっていた。
大雨の中観戦した。
私の記憶では雨のグランンプリは近年無かったような気がする。
村上は怪我による体調不良が囁かれていたが、それを跳ね返して優勝したところがスゴイね。
どんなスポーツでも泣き言いわずに結果で示せる選手がカッコイイね。

閑話休題。

折れた前歯(前回参照)が完治した。
セラミックとプラスティックを混合した差し歯を入れたので、この年にして負傷する前より歯並びが良くなった。
大変うれしいが、その歯の治療費は大変な出費だった。
これをグランプリで捻出しようと目論んでいたのだが、人生思ったようにならないネ。




■厄年なんじゃないだろうか(2012年 年末にて)

浅草の屋台で呑んでいたら、隣の自衛隊員と仲良くなって、話してみるとイヤミ気のない連中で、一緒になってハシゴ酒してしまう。
帰り道、生まれて初めて電車とホームの間に落ちて、前歯が折れた。

それから一週間後、車でちょっとした接種事故を起こしてしまう。
あっいけねぇと思って路肩に車を止めると、相手が車から降りて猛然とダッシュしてきて鬼の首を捕ったようにまくしたてられて、ヘトヘトになる。
今保険屋が手続きをしている。

こうなってくると、電話が鳴ると何か悪い用件のような気がして出るのを躊躇うようになる。

もうすぐ大晦日、そして正月だ。
私は家人を呼んで今年の正月どこへ初詣に出かけたか調べるように命じた。
来年は今年と違う神社に出かけようと思っている。
こうなると何かのせいにしないと気が治まらない。

昨日テレビを見ていたら、あるタレントが、怪我人を見舞うときにはオメデトウと言うことににしていると言っていた。
その後、必ず良いことがあるからそう言うそうだ。
本当か?
本当なんだな?
悪いことの後には良いことがあるんだな?
何もなかったらあのタレントに不幸の手紙でも送っておこう。

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。



■心意気ですよ(2012年晩秋にて)

テレビがツマラナイ。
何だかどのチャンネルを見ても同じ番組をやっているような気がしてくる。
同じような顔ぶれがひな壇に並んでいたり、どこかで見たような企画を人やチャンネルを変えて繰り返しやっているような気がする。
味の無くなったガムを延々噛んでいるようで、文字通り味気ないネ。本当につまらない。

以前のテレビは面白かったナー。
ドリフなんかそれを見ることがその日のメインイベントで、番組が始まる10分前にはテレビの前に陣取っていたし、ザ・ベストテンでも贔屓の歌手なんか出てなくても必ず点けていたような気がする。
お笑いでも昔はもうやめてくれというほど、つまり本当に腹がよじれるほど笑った記憶があるが、今はない。

景気が悪い、予算が無いからだと言う人がいる。
その能書きがエンターティメントをつまらなくしてるのが分からないのかね?
昔無茶やっていた人が急に理屈っぽくなったり怒りっぽくなったりしているのが最もダメだね。
お金なんかじゃない。その心意気がツマラナイ。
日本全体が貧しくなってきているようで悲しいネ。

先日、人形町の喫茶店でコーヒー飲んでたら居心地が良くって小説30ページくらい読んでしまった。
思い返してみると店内は換気が悪くてタバコの煙は充満しているし、特別コーヒーがうまいわけでもなかった。
何故だろうと思ったが、また来ようと思って看板を見上げたら"心意気を売る珈琲専門店"と書いてあった。
そう心意気ですよ。



■神田のイモリ(2012年11月)

小川町の天ぷら屋で冷たい鮑と鮪の刺身で一杯やって、評判の掻き揚げ天丼をかっ込んでから、のれんを手で勢いよく跳ね上げて表の路地へ出ると小動物にバッタリ出くわした。
突然現れた意外な相手にビックリして、うわぁ!と声を上げた。
蜥蜴か?
よく見るとイモリである。
子どものときは歓声を上げて、いや友達に先にとられない様に歓声を押し殺して掴みあげたものだ。
それが今では悲鳴である。
よく見ると愛嬌のあるツラガマエじゃないの。
江戸っ子のいもりだね。
何処こに巣くっていたんだね?

昔親戚のアンちゃんに教えられた。

「天ぷら屋や蕎麦屋で長尻(ナガッチリ)はイケナイよ。ショバ代取られるよ。」

その時はそんなもんかと聞き流していたが、先日ある店で昼下がりにビール一杯で大声で話しながら長い時間居座っている客数名に出くわし閉口した。
もちろん一杯呑んでもいいのだが、長居は禁物というわけだ。
躾とは分別のある粋な大人になってくれということなんだなと納得している今日この頃だ。




■空がイケナイ(2012年10月)

モヤモヤさまぁ〜ず面白いネ。
私は東京で生まれて、ずっと東京で暮らしているが、知らない町がたくさんあることに気付かされる。
ふと思い立って東京の地図を眺めながら何処へ行ったことがあるか整理してみた。

23区すべてに行ったことがあるか?→YES
これはさすがに行ってますな。住んでいた区の近場を中心に全部。

西東京市は?→NO
いくつか行ったことの無い市がある。今度用事を作って出かけてみよう。

離島は?→NO
というか何処へも行ったことが無い。硫黄島や沖ノ鳥島も東京都なのネ。ビックリ。

面積はウィキペディアで見たら都道府県で下から3番目の小ささ。
こんなところに1300万人以上住んでいたら狭苦しいわナ。
東京都の面積÷東京都の人口?計算したことあります?
どうりでタテに長い建築物が目立つわけだネ。
高層ビル、高層マンション、一戸建てだってペンシルハウスばかりで。

私は月齢が表示される腕時計を愛用しているが、空を見上げたとき月がどこにあるのか分からなくなってぐるぐる見回すときがある。
空が狭くてイケナイね。




■次は気をつけよう(2012年9月)

沖縄のある離島へ旅行した。
文字通り誰もいない海で心が洗われました。
申し分ない天気の連続だったが、必ずスコールというか雨が降る。ああ、ここは南国なんだなと感じた。

人々がのんびりしていて良いと聞いていたが、本当に良かったのは東京からこの離島へ移住してきた人たちだった。
家人と最も流行っている居酒屋へ出向いた。
こちらの奥様が東京から移住してきた方で、忙しい配膳の合間に私達の話し相手になってくれた。
東京から遠路旅行へ来た私達に、自分が移住した理由などを明け透けに話してくれた。
ここへ来てよかったと思った瞬間だった。

最終日に台風がきていて、帰りの飛行機が飛ぶか飛ばないかの瀬戸際だったが構わず日に一本の直行便に時間まで遊んで終了。
東京へ戻ってから、頭のてっぺんが日焼けして皮が剥けていることに気付いてビックリしたナ。
次は気をつけよう。



■さて今夜は何処へ行こう(2012年8月)

朝起きたら前夜のアルコールが血液の中にまだ残っていたので、さてどの店でカレーを食おうかと思いを巡らせた。
二日酔いなのにカレーなんて驚かれたかもしれないが、これが意外にイケる。
それも飛び切り辛いやつ。
私が思うに、二日酔いで辛いカレーを食べると、唐辛子の成分が発汗を促し汗と一緒にに前夜のアルコールが体外に放出されていくようだ(ような気がする)。

私の自宅の比較的近い場所に、カレーの名店が数多くある。
換言すれば、二日酔いのリカバリーにはうってつけの場所に私の自宅はある。

神保町にあるEという最も足繁く通っている一軒へ行った。
ここでは、辛さを1倍から30倍まで選択できるシステムになっている。
私にとっては二日酔いの程度を斟酌して倍数を選べばいいので合理的なシステムだ。

大変人気のある店で、常に繁忙しているので仕方ないのだが、入店するやいなや店の兄ちゃんが早口で、1)ご飯の盛り、2)カレーの倍数、3)飲み物の種類を訊いてくるので、もともと二日酔いで頭が回らない状態で来店している私はいつも困惑する。
え〜っと、なんて言っていると兄ちゃんがイラッとしている雰囲気が伝わってくる。
この店では注文を受けてから一皿ずつ鍋でカレーを仕上げるので、少々待たされる。
待っていると複雑に調合されたスパイスの刺激的な香りが店内を漂い私の鼻腔をくすぐる。

カレーを食べたらグッショリと汗を掻いたので、自宅へ戻って風呂に入ろう。
風呂から出たら、歯を磨いてストレッチでもしよう。

さて今夜はどこへ何処へ呑みに行こうか。



■それじゃ死んじゃうよな(2012年7月)

飲みに出ると、最後のまとめの酒場でまたビールからやり直したりして、酩酊する。
最近、近所に居心地の良いバーを見つけた。
私の大好きなハートランドなんかが置いてある。
何たって家から歩いて2、3分のところだから、飲みすぎて倒れたら家人に電話して連れて帰ってもらうこともできる(やったことはありません)。

ベイリーズというアイリッシュクリームウィスキーを最後にロックで呑むのが最近のお気に入りだ。
ニューヨークのパンクロッカーだったジョニーサンダースが毎朝これをブランデーで割って飲んでいたらしい。
アル中や糖尿病も行くとこまで行くと糖分が欲しくなるらしい。
もう彼はこの世にはいません。そりゃ朝からこれやってたら死んじゃうよな。
昔彼が来日して忌野清志郎とBorn To Lose で競演したことが懐かしいネ。You Tubeで見れます。



■のんびりしないとネ(2012年6月)

Y女史とR君と私の三人で瀬戸内へ小旅行に出かけた。
空路は使いたくないというY女史の意見を聞いて、新幹線とローカル特急電車を乗り継いで四国入りした。
R君は初めて見る瀬戸大橋にデケェーと感激し、Y女史は瀬戸大橋の眼下に見える鳴門のうず潮を眺めていた。
車窓を突き抜けて渦潮の音が聞こえてきそうだった。

特に目的もない旅だったが、天気が良かったので高松市街を散策した。
小豆島行きのフェリーがピストン運航されている高松マリーナから沖を見れば、初夏の日差しが照りつける瀬戸内海に無数の島々が昔どこかで見た絵画のように浮かんでいる。

人間がのんびりしていて良かったナ。
相手のミスにつけ込んでクレームを言ったりしている都会のギスギスした人間関係と正反対の感じがした。
観光客があまり行かないうどん屋を訪ねたりして、面白かったナ。
人間働くばかりが能じゃないネ。



■明日は雨かな(2012年5月)

政治の混迷は今に始まったことではないが、今度ばかりは何かバカにされているような気がして、テレビもなるべく見ないようにしている。
先日、神保町の偏屈なオヤジがやっている焼き鳥屋(わかっちゃうかナ)のカウンターで呑んでいたら、近くに座っていた大学の准教授だか助手だかを名乗る人間が大声で政治の話をして、居合わせた酔客に話しかけていた。
その下品な酔い方に閉口して、よほど注意しようかと思った。
居酒屋のカウンターなど、大勢が集まる場所で大人は政治の話なんかしないものだ。

閑話休題。
子どもの春休みの思い出作りに二人で旅に出かけた。
一泊二日で関西方面へ出かけた。
新幹線に乗って、まともなホテルにステイして、普段できないことをして、それなりに充実した旅だった。
考えてみたら親子の二人旅なんて初めてだったか。
明日は雨かな。



■物欲について(2012年4月)

某日、横浜で催されていた「作家と万年筆展」へ出かけた。
展示されていた万年筆や原稿を鑑賞して、遅めの昼食を食べるため中華街へ。
生憎の雨模様だったため、中華街で最も行列ができる店が閑散としている。
こりゃラッキーと飛び込み、看板料理の牛ばら飯を陶製の蓮華でザブザブ食べる。

某日、松山猛氏の公演を聞きに代官山へ行く。
氏はフォークルの「帰ってきたヨッパライ」の作詞を手がけたことで有名だが、時計王としてもその筋の人(どんな筋だ?)には有名だ。
ノスタルジックな複雑時計の話、機械式アラームがついたヴァルカンという腕時計の紹介など、興味深く聞く。

毎度のことだが、私はデジタルな現代の生産品よりも一昔前のアナログな物が好きだ。
合理的な低コストの筆記用具よりも手入れに手間のかかる万年筆、誤差の少ないクオーツ時計よりもテンプやガンギ車で動く機械式時計を好む。

因みにこの原稿は原稿用紙に万年筆で書いているのではなく、パソコンを使用して作成している。
口と行動が一致しないのはいつものことだ。気にしてもしょうがない。



■誇り高く生きよう(2012年3月)

邦楽の世界では斉藤和義が注目されてきている。家政婦のミタの主題歌とか歌っていて。
BEATLESのGET BACKをパロッたPVは面白かったナ。
昨年は反原発ソングを歌ったりして相当な批判が音楽出版会社からあったろう。
リスクを覚悟して、誇り高く生きているようでイイね。

新しい物事に取り組むとき、何かとヒキカエにするからと躊躇する、二の足を踏む。
家族を愛し、自分の生活を守るから立派な考え方なんだろうが、私は嫌だ。

近年の若者、大学生にも呆れる。
男性的な、野生的な、言ってみれば何世紀も前に男が皆狩人だった頃の資質をまるで感じない。
タテマエや言い訳が話の90%なので、一緒にいるのが苦痛だ。

こういう輩に限って将来は社会のお荷物になって、全く役に立たない。
口ばっかりで、自分が行動しない言い訳を予め考えてある。
それらしい嘘が口をついてポンポン出てくる。
これじゃ、女ひとり幸せにできないだろうなァと思う。

何で社会人というか?
社会的責任を果たすからです。
医者であれば病気で困っている人を直してあげる。
八百屋であれば食物を家庭の食卓まに乗せることが社会的責任だ。

ナナメに構えて、そのまま年をとって、一度も心が爆発しない人生ってあるのだろうか?
死の直前に己の人生を振り返って後悔しないのだろうか?

昔、しこたま呑んだ後の立ち飲み屋で上司に楯突いた。
男の価値は、今の立場、預貯金を剥奪されてゼロになって、裸で放り出されたときの生活力で初めて評価できる。
酩酊して上司に説教したが、その上司がハッと我に返っていた表情を今でも覚えている。

誇り高く生きよう。
君の友達は、今は一蓮托生みたいに振舞っていても10年後、20年後はアテにならないヨ。
誰も助けてくれないヨ。
自分で切り開らかないと何も解決できないヨ。
一日でも早く、一分一秒でも早くそれに気付いて欲しい。




■年頭のご挨拶(2012年年初にて)

年の初め、何故こんなに寒いのかと思いながら買出しに行ったら、野菜売り場には新玉葱とか蚕豆とか春野菜が並んでいた。
季節がおかしい。
何かしっくりこない感じがする。
色々な事象が複雑に絡み合い、私の中で認識している季節の移ろいが不協和音となって聴こえてくる。

年末のKEIRINグランプリは十数年ぶりに出場の山口幸二が破顔一笑。
あれこれ作戦を考えることができる自力・自在選手よりも迷いがなかったことが良かったか。
このところ自力選手の優勝が続いていたので、追込み選手の優勝は喜ばしい限りだ。

自身は己の一年を省みる暇もなく、拠無い事情で元旦から忙しなく動き回り、体の芯に力の入らない紙切れのような状態になる。
その後、風邪をひいて床に伏していると、暇なのでどこかに出かけるべきだと家人に提案される。
こういった場合、私はドライブと偽って、当ても無くテキトーに近所を車で走り回る。
出鱈目な場所で車を降りて、何の脈絡も無いメシを食う。これなら頃合のイベント感もある。
最近やっと体調が戻ってきた。
さぁ今年もがんばろう。



■檜になろう(2011年末にて)

今年は、自分の身内に不幸があったり、東日本大震災があったりで大変な一年だった。
被災地では今ももがき苦しんでいる人もいるので、自分はマシな方かと思う。

「何かいいことないかナー」

これが出れば立派な大人である。
大人の日常とは、そんなもんである。

夜明け前が一番暗い。
来年こそ飛躍の年だ。
そう自分自身を励まして来年を迎える。
初詣では、ほとんど毎年似たようなことを願掛けしているような気がする。

思いがあっても行動に結びつけるのに苦心する。
明日はなろう、檜になろうで翌檜である。
希望があっていいじゃないか。



■考えるな感じろ (2011年晩秋)

「数の原理が人間をおかしくしている」そうだ。
お金だとか偏差値だとかスポーツの記録だったり。
20年間無敗のギャンブラー桜井章一さんの言葉である。
「おかしく」という言葉が「らしくて」いい。

解釈は人それぞれでいいと思うが、私が感じたのは、現代の人間が本能ではなく建前で生きているということ。
中途半端な社会的立場を手に入れている者は人間的な魅力に欠ける。
人間的な魅力に溢れた無頼派は経済的に破滅していたりする。
じゃあどうしたらいいのかって?
わかりません。
氏の言葉を借りるなら、「考えるな感じろ」とういうことでしょうか。



■ガンバレ三陸 (2011年11月)

近所にSという洋食屋があって、この時期になると毎年ここでカキフライを食べることが楽しみになっていた。
私は、牡蠣が特別好きなわけではないが、十数年前にある人にこの店に連れて来て貰い、他店との味の違いに驚き、それ以来毎年ここに通っている。
あるとき主人に味の違いについて訊いてみたことがあったのだが、ラードで揚げているからコクが全然違うんだそうだ。

先日、この洋食屋に出かけてカキフライを注文したら、出来ないと言われた。
仲居をされている奥様が言うには

「三陸で牡蠣がとれないんです」

そうですかと言って他のものを注文したが、これも震災の影響に違いない。
奥様も毎年訪ねてくる私の顔を覚えてくれていたのだろう。
申し訳なさそうな表情をされていた。

一日も早い復興を願うばかりである。



■盛夏の草野球 (2011年9月)

毎年恒例になっている家族旅行の帰り道、帰省Uターンラッシュにつかまった。
同乗の家族が全員寝てしまったので、高速道路の外を眺めていたら小学生が草野球をしていた。
進まない追い越し車線にイラつきながら、ぼんやりと考えた。

少年の頃、草野球の先攻後攻を決めるとき、バットを交互に握り合ってどちらが早く相手の手に着くかで決めていた。
これをやっているときから、すでに遊びが始まっているようで、わくわくした。
じゃんけんで決めたことはほとんど無かった。

後日、愚息に野球の先攻後攻をどのように決めていたか訊いてみた。

「テキトー」

それが答えだった。
何でもスピードアップで情緒が無いネ。



■水でも撒くか (2011年8月)

急に熱帯夜になって、このところ寝付くのに時間がかかり、いつも睡眠不足だ。
初夏ってあったのか?
いきなり盛夏じゃないの?

何だか季節の巡りがおかしくなっているようで、違和感がある。
大人になってからは、馴染みの寿司屋や天ぷら屋へ行って種を眺めたり味わったりして季節を感じていたが、10年前だったら春先に食べていた白魚なんかが2月くらいに出回ったりして、どうもしっくりこない。

閑話休題。

家の目の前のビルの解体工事がようやく終り、更地になった。
バルコニーからの視界が開けて、空が広くなった。
気分がイイね。
まもなく、この更地にマンションを建設する工事が始まるようだ。
もう少し遅らせてもらえないだろうか。
基礎工事ができないように、水でも撒くか。



■その通りだと思います (2011年7月)

「青春って何ですか?」

先日、遠縁の大学生と酒を呑んでいるときにこう訊かれた。
暗に彼の生活に充実感が無いことが窺い知れた。

簡潔に答えることが賢明だと感じたので、できそうもないことを夢見て、でもチャンスがあればやってやろうと息巻いてることが青春だよと答えた。

近年若者の気質が保守的になっているように感じる。
どこかで自分の器を決めてしまっている。

これには音楽も深く関わっているように思える。
私の青春時代の歌謡曲(ニューミュージックなんて言葉があったが)は歌詞が背伸びしたものが多かった。
昨今の歌詞は、どこか自虐的で世の中を冷めた目で見ているような気がする。
私の青春時代はインターネットなんてなかったから雑誌や口コミでカクテルの名前を学んだり、遊び場の名前を仕入れることが当たり前だった。

くだんの大学生には良い友達を持つことを強く勧めた。
それが君を良い方向へ導いてくれるとアドバイスした。

良い友達って何だって?
ある作家が良い大人について書いていた。
自分が第一義という生き方をしていない人、その人の損得勘定が見えないこと、それが条件だと。
その通りだと思います。



■初夏の虹 (2011年6月)

私の巣の目の前のビルが取り壊されている。
この解体工事の騒音で毎朝目が覚める。
鋏の形をした重機でメリメリと外壁を壊し、むき出しになった鉄骨を溶接機で切っていく。

一人が重機を操作し、もう一人が高い所から水を掛け続けている。
あれは摩擦で発火しないようにしているんだろうか。
この水が初夏の太陽が照りつけるアスファルトの上にかかり、蒸発して虹が出来ていた。

少年の頃、道路の上の虹を何度も見た。
それは草野球の外野を守っているときだったか、蝉捕りの帰り道だったのか、はっきりとした記憶はない。
でも、それは初夏の光景として私の心にネガにはっきりと焼き付いている。



■誠実でよろしい (2011年5月)

テレビを点けると政治家の顔が大きく映し出されている。
本当の事を言っていないな、と直感的に感じる。
言葉遣いが曖昧で、受け取り方によってどちらにでも理解できる。

以前、歌舞伎役者が暴力沙汰で記者会見したとき、AV女優が薬物問題で受け答えしていたときと酷似している。
本当の事を言っていないな、と直感的に感じる。
今も昔も私は不実が嫌いだ。

閑話休題。

このところ首の具合がおかしく、整体やマッサージに通っている。
お世話になっているのが威勢のいい先生で、前置き無しでいきなりグキッとやられる。
飛び上がって悲鳴を上げるが、その後は楽になったりするから不思議だ。

この治療院のすぐそばにJAZZ喫茶がある。
私は治療の帰りに必ず立ち寄る。
JBLのスピーカーに真空管がむき出しのアンプが置いてあり、アナログレコードが再生されている。
壁一面の本棚には古本が収められている。
純文学、エッセイから音楽批評まで自由に読んでいいことになっている。
コーヒーも一杯ずつサイフォンで淹れてくれる。
ついつい長居してしまう。
愛想は無いが、誠実でよろしい。


■八広の日は暮れて (2011年3月)

八広に住んでるのシュンちゃんから連絡があった。
相談したいことがあるからちょっと会えないかと言う。

シュンちゃんは家業の皮を鞣す工場を引き継いで、今もって立派に経営している。
私も工場に行ったことがあるが、工場では屠殺されてすぐ運ばれてくる豚の皮から
不要なたんぱく質や脂肪を取り除き、薬品で処理して皮製品に使用できるように加工している。

八広には同様の工場が幾つもある。
一帯には獣の生皮を加工するときに出る独特の匂いが充満している。

夕暮れ時、荒川土手で待ち合わせた。
私は(おそらくシュンちゃんも)夕暮れの荒川土手が好きだ。
真っ赤な夕日が荒川の水面に反射して輝き、とても美しい。
今日という日が終わり、明日への活力を充満させる時間が始まろうとしている。

シュンちゃんはジーパンに放出品のようなジャンバーを羽織って現れた。
立石へ行ってモツを肴に焼酎でも呑もうということになった。

私達は京成線で立石まで行き、目当ての"うちだ"へ行って、焼酎のウメ割りでモツ料理を喰いだした。
ここのフワや生ナンコツなんて今は貴重品だ。
小一時間経って、腹もクチくなり、酔いも回って、そろそろ引き上げるかと立ち上がった。

「ところで、相談したいことって何?」

「忘れちまったよ」

シュンちゃんはそう言って破顔一笑した。

「思い出しておくから、来週また来てよ」

澄み切ったシュンちゃんの目が私を悪戯っぽく睨んで、微塵も動かない。


■明けましておめでとうございます (2011年初にて)

KEIRINグランプリは村上弟が優勝した。
レースを見ていて、競輪はライン戦であることを思い知った。
兄弟でグランプリに乗り合わせたのは史上初のことだそうだ。
村上兄弟は幼い時期に父と別れ、母の手ひとつで育てられた。
「日本一のおかんにしてやろう」を合言葉に頑張って練習したそうだ。
いい話じゃないか。
私の車券が当たれば言うことないのに。

年末は31日夜半まで雑務に追われて新年一歩手前でようやく仕事納め。
そのまま簸川神社へ初詣へ行き、破魔矢を買って一年の無事を願う。
家族で新年の挨拶、乾杯をした後、実家へ。
実父の体調が優れないので、煽って無理矢理でも座を明るくする。
疲れる。

年が明けて、年末から溜まっていた仕事を一気に片付けようとしたら、I先輩から携帯電話に着信があることに気付く。 折り返し電話すると、新年の挨拶無しでいきなり、「明日新宿に7時」と命令される。
新年会だか何だかサッパリ分からないが、ちょい悪オヤジ4人で未明まで酩酊する。

慌しい年末年始だった。
最近の私の生活を象徴しているようで、ハッと気が付くと体のどこかが痛かったりする。
悪くない感触だ。


■元気の秘訣、若さの秘密 (2010 年末にて)

ランキンタクシーいいね。
この雑文を読んでいる人は知らないと思うけど、ジャパレゲのパイオニアのようなオッサンです。
50歳を過ぎているのに、元気の秘訣〜♪元気の秘訣〜♪元気の秘訣はレゲエ〜♪と歌っている。
自虐的なギャグではなく、自然体で行っているところが痛々しくなくてイイね。

最近やたらボブマーレーのウォントリストを頂く。
ライブとかバーニンとか多いです。
今聴いても全然古臭く感じないのがいいのかな。不思議な気持ちになるレコードです。
ボブマーレーのインタビューがYouTubeにアップされていたので見てみたが、完全にイっちゃってるネ。
もっと長生きして、いいレコードを残して欲しかったな。

私も50歳を過ぎたらランキンタクシーみたいに自由気ままに生きたいが叶わないだろうな。
若さの秘密〜♪若さの秘密〜♪若さの秘密はレゲエ〜♪

若い頃はロックはこうじゃなきゃイケナイ、あのバンドはニセモノ、商業主義がから聴かないなんて言っていたが、今は自分が聴いて気分良ければ何でも聴く。
これって年とったってことなのかなァ。


■タ、助けて〜 (2010 DEC) (2010 NOV)

その昔、演歌歌手が経営していた西新宿のBというサパークラブで私がアルバイトしていた時の話をする。
私が20才の頃の話だ。
大学の先輩の紹介でその店で働けることになった。

Bという店は、メシは食い放題、時給は高い、深夜になればタクシー代も出る。おまけに隠れて酒も飲める。
そう言われて私は食いついた。
キッチンで皿洗いなんかやる仕事で大してキツイわけでもなかった。

店は"昔のお姉さん"たち(つまりオバさん)が酔客の接待をする。
私はそのお姉さんたちにも可愛がってもらって有難かった。
いい事ばかりのようだが、唯一欠点があって、キッチンで一緒に働くNさんというオジサンがオカマだった。
すれ違いざまにオシリなんか触られるが、こういう店のキッチンは狭いので、偶然か故意なのか判断できないので、好きなようにさせておいた。

ある日、Nさんに酒に誘われた。

「Kちゃん、今夜店が終わったら呑みに行こう」

ホール係りのGさんも一緒だという。
Gさんは普段だぶだぶのパンタロンに胸の開いたラメ色のシャツなんか着ているのでこの人もNさんの仲間だと私は推測していた。

さて行くべきか行かざるべきか、私は迷った。
私は貧乏学生だから酒は奢りに決まっている。
只酒は呑みたい。
しかし、何か面倒な事に巻き込まれそうな予感がする(こういう時に私の勘はめったに外れない)。
私は進退窮まった。

「まず、N村ですき焼きでも食おうヨ」

Nさんのこの言葉で、私は行こうと決心した。
常にハラが減っている貧乏学生にすき焼きは効いた。
トラブったら、その時はその時だ、そう思えてきた。
N村は当時の新宿では旨いすき焼きを食わせる店として有名だった。

N村でお腹イッパイ旨い肉を馳走になり、心まで豊かになった。有難かった。

「Kちゃん、もう一軒行こうヨ。二丁目に面白い店があるんだ」

気分が良かったので、私は快諾して付いて行った。
私は当時、新宿二丁目がどんな場所かまるで知らなかった。
一軒のクラブへ入った。
薄暗い店内の、背もたれが異常に高いボックス席に案内された。
今のようにシャレが効いた店ではなく本当の愛好家たちが集う店だった。
席に着くと、一見女の子に見えるホステスがやってきて

「ハイ、私の菊〜」

といって股を開いて見せてくれた。
よく見るとズボンに穴が空いていてそこだけ見えるようになっている。
私は反射的に(バネ仕掛けの人形のように)立ち上がって逃げようとしたが、その女の子、いや男に二の腕をガッシリ掴まれた。
こいつがモノスゴイ腕力だった。

昨夜この菊が私の夢の中に出てきた。
翌朝、なんとも気分の優れない寝起きだったが、家人に

「タ、助けて〜、ってずっと言ってたわよ」

もう寒い季節なのに、ぐっしょり寝汗を掻いていた。

今月は MAMA LION/PRESERVE WILDLIFE & GIVE IT EVERYTHING I´VE GOT が入荷しました。 人気の高いCDなのにPICARが廃盤になって困っておりましたが、Tone Arm から新発売になりました。


■はい、合格です (2010 NOV)

永らく行方不明になっていた愚息が帰って来た。
勉強なんかからきしできないくせに、大学へ進学するから学費を出して欲しいと言う。
進学する大学の名前を訊くと、結構有名な国立大学の名前を出しやがった。

そりゃ学費くらい出してもいいですよ。
ただ君ね、国立大学ってのは共通一次(今はセンター試験というらしい)を受けて、それから二次試験があってと難関なんじゃないの?
そもそも試験は来年の2月頃なんじゃないの?
今から合格が決定してうような口ぶりはおかしいんじゃないの?
話をよく聞くと推薦が受けられるので、センター試験は勘弁してくれるらしい。

かくいう私も大学の入学試験なんかまともに受けていない。
トコロテン式に高校から大学へ進学できる学校で、卒業も間近になった頃、入学試験をやると突然知らされた。
生徒全員、驚愕し、文句をブツブツ言いながら試験を受けた。
漢字の書き取りだった(本当の話です)。

全員合格し、その後、学部はどうなるんだ?という話になった。
希望を出せと言うので、なんとなく経済学部に出した。
法学部なんて一度入ったら二度と出て来れない
だから経済学部に出した。みんながそうした。

後日、大学に全員集められた。
経済学部は人気が高く定員をオーバーしているので、今からくじ引きで決めるという(本当の話です)。
一人づつ講堂から廊下に出て封筒に入った番号札を引いた。
私の番が来て、同じようにくじを引いて試験官に渡した。

「はい、合格です」

なんだか、気が抜けた。
夕暮れ、くじ引きから開放されて大学の芝生の上に大の字になって夕日を見た。
なんとも言えない、中途半端な充実感で体が満たされていくのを感じた。

今でもあのくじ引きは行われているのだろうか。
ちょっと気になっている。

今月は GURU GURU/Wiesbaden 1973 が入荷しました。激レアのライブ音源です。


■夏が終わりに思い出すこと (2010 OCT)

夏が終わろうとしている。

夏といえば西瓜、扇風機、氷柱、海、入道雲、カキ氷、何を想像するだろうか。
私はそのどれもが好きなものだ。
鮨種だって新子、新烏賊、鮑なんて大好物ばかりだ。
野菜だって色鮮やかなセロリ、トマト、胡瓜、枝豆が並んでいると、つい買い求めてしまう。

小学生だった頃、乾物屋の倅で黒ベエという友達がいた。
冬場でも真っ黒に日焼けしていて、ランニングシャツで遊び回っていたので、そう呼ばれていたと記憶している。
ある夏の終わり、黒ベエと連れ立って海に泳ぎに行ったことがある。

「Kちゃん、夏が終わっちゃうから、海に行こうよ」

誘われて私も嬉しくなってすぐに了承した。

小学生の頃の二人にとっては大きな冒険だった。
子ども二人で電車を乗りついで、大磯という浜まで出かけた。

洒落た海水パンツなんて持ってなかったので、学校で使う名前を縫い込んだ海水パンツに、白線入りの赤い帽子をかぶっていた。
当時は泳げる距離やタイムで白線一本から五本までを帽子に縫い付けていた。

私達は泳いだり、地引網なんか引かせてもらって夕暮れまで遊び、
帰りの電車賃が幾らかかるかはっきりしなかったので、何も食わずに帰ってきた。

腹ペコで自分達の住んでいる駅まで帰ってきた。
小銭が少し余っていたので何か食おうということになって、”トリノ”という持ち帰り専門の焼き鳥屋の店頭へ行き、葱間焼きを頼んで、歩きながらムシャムシャ食べた。
食べてみると酷い味で、黒ベエも一口食べて

「なんだコリャ」

と言った。
それでも全部食べて、家に向かって歩いているとき、金を払っていなかったことに私が気付いた。

「引き返して、払おう」

「いいよ、払わなくたって」

普段あまり自分の意思を押し付けない彼が、このときばかりは強い口調で言ったのを覚えている。

夏が終わろうとしている。
何気ない出来事だったが、この季節になるといつも思い出す。

今月は AFTER CRYINGなどハンガリーからCDが入荷いたしました。


 

■度々の盛夏の旅 (2010 SEP)

旅の日々が続いている。

先々週は仙台、先週は福岡へ行き、来週は沖縄、再来週は伊豆へ行く。

完全にプライベートな旅ばかりなら楽しくて仕方ないが、厄介な仕事や義理事が私に纏わりついて離れない。

移動には飛行機や新幹線を利用することが多いが、隣の席に行儀の良い人が来ることをいつも願う。
一度新幹線のグリーン車で、編み物をする女性が隣の席になり、かぎ針が私の顔目がけて向かってくるので、閉口したことがあった。

仙台へは弔問で出かけた。
喪服で新幹線に乗るのは窮屈なので、ジーパンにスニーカーという格好で、喪服は旅行鞄に詰めて出かけたが、 自分が革靴を持ってないことを思い出して新幹線の席で文字通り飛び上がった。

福岡へは家人と一緒に行った。
羽田に向かう地下鉄の階段で、旅行鞄の取っ手が取れてしまい、旅行鞄が階段を転げ落ち、危うく前を歩いていた子供にぶつかりそうになった。
家人が逆上して鞄を作った会社にクレームを言ったら、直ぐに新しい鞄が届いてビックリした。

旅というのは失敗の繰り返しであり、その経験を積むことによってコツのようなものが分かってくる。
旅には年季が必要だと思う。

旅から帰ると、疲弊して紙切れのような体になる。
当分遠出はしたくないと思うのだが、2〜3日するとケロッと忘れている。
そして新しい旅の前には胸が躍り、前夜は寝付けなかったりする。

私は読みかけの本を全て旅行鞄に詰め込んで出かける。
退屈な移動の時間を極上の時間に変えるためにだ。
一箇所に留まり落ち着いて暮らすのも一つの生き方だが、フラフラと落ち着かないのも悪くないと思う今日この頃だ。

今月は FAR OUT/Nihonjin が入荷いたしました。 ジャパニーズプログレを語る上で外せない1枚です。


■陽炎の喫茶店 (2010 AUG)

やる気のないドトールがある。
廉価なコーヒーを出すあのドトールのことです。
老眼鏡を掛けた初老の男が店主なんだが、まずこの店主の休憩が異常に多い。
だから客の捌きが悪くて様々な注文が滞っていたりする。

それからコーヒーの味も不味い。
ああいうチェーン店のコーヒーなんて不味しようがないはずなんだが、明らかに不味い。

店内の空気もだらけていて、客もだらけた人が多いような気がする。
何だか場末のスナックに迷い込んだような居心地だ。

私はこの店を贔屓にしている。
近所にドトールがあるのに、わざわざ電車を乗り継いで出かけている。

今、そのドトールでこれを書いているが、今日も満席だ。

出先で喫食しようとすると、中々好みの店が見つからない。
事前にインターネットで調べて出かけるなんて仕事じみててやりたくない。
昔食ったことがあるような何でもないラーメン屋が見つからない。
高校生のときに入り浸っていたような古い漫画が山積みにされているような喫茶店が見つからない。
それらの店は陽炎のように消えて無くなってしまった。

グルメ情報もミシュランも結構だが、オジサンの役に立つ店を集めた本でも出版されないだろうか。
いつも期待しているのだが...

今月は THE KNACKS/Anthology のが入荷いたしました。アナログサイズジャケット。在庫切れになっているCDで、貴重です。


■それって、どうなの? (2010 JUL)

枝豆を食べている女性を見た。
それがどうしたって?

地下鉄の車両の座席に座って枝豆を食べている女性を見た。
年の頃は20才くらいの、うら若き美しい女性だったのでビックリした。

円柱型のバッグを持っていて、そのバッグの中に枝豆が詰め込まれているらしいかった。
バッグから一つ摘み出してはプチッと口に入れていた。

別に個人の自由だけれど、電車の中で枝豆を食べている、いや、枝豆茹でてバッグに入れて持ち歩く女性ってどうなの?

もっとスゴイ人を見たことがある。

その昔、会社勤めをしていた頃、同僚のイギリス人達と連れ立って赤坂へ酒を飲みに出かけたときのことだ。
なかなかバブリーな証券会社の社員だった私達は、店に入ると一番高い酒を頼んで、しかし酒は二の次で店内の女性を物色していた。
目を引く女性がいた。

東ヨーロッパの女性だったと思うが、長い黒髪が大変美しい女性だった。
誰もが息を飲むような美しさだった。
女性にしては大きな声で色っぽい話をしていた。

「今夜、私のアパートへ来ない?」

恐らくその女性は泥酔していたのだろう。
店に飾ってある造花の花瓶を人間と勘違いして話しかけていた。

今月は SPEED GLUE & SHINKI が入荷いたしました。紙ジャケで質感の本物感充分です!


■ フィルムの中のギタリスト (2010 JUN)

先日、新宿のギャラリーで開催されていた飛木恒一郎写真展へ出かけた。
遺作展であり、「フィルムに刻まれた音魂たち」と銘を打った、 落ち着いたとても良い雰囲気の写真展だった。

生憎小雨模様の日だったので、傘を仕舞ってから、ゆっくりと鑑賞した。

デジタルカメラではない、フィルムの匂いがする写真ばかりだった。
飛木氏の写真には、そのライブ会場の鼓動や熱気が封じ込められている。
ジェフ・ベックの写真が特に良かったナ。ピックをあまり使わずに弾く彼のギターの音が聞こえてきそうだった。

日本のロックバンド、そのアナログレコードのジャケットも数多く手がけていた。
そのバンドのライブに幾度となく足を運んでいるからこそ適切な写真の選択ができる、そう思う。

何事も近道はないよ。テキパキ最短距離で仕事をすれば、それでいいのか?
そう写真が語っているようだった。

合掌。

今月は、ユーゴのFIREの73年唯一作が入荷しました。サイケファン必聴の一枚です。

 

 

■ 静岡のモダンボーイ (2010 MAY)

俺は村中で一番〜♪モボだといわれた男〜♪

春である。
高校野球をテレビで観たり、当ても無く散歩をしてみたり、何をするのも鼻唄まじりサ。

ズンチャチャチャ〜♪ズンチャチャチャ〜♪
うぬぼれのぼせて得意顔〜♪東京は銀座へと来た〜♪

4月である。
近所の播磨坂の桜が満開で、緑地帯では酒宴が行われている。

桜を見るとIさんのことを思い出す。
Iさんと出合ったのもそんな季節だった。

私は似合わない誂えのブレザーを着て大学の入学式に参加していた。
あまりの退屈さに欠伸が止まらなかった。
その時、ジーンズ生地のサンダル履きで式に参加していたのがIさんだった。

ズンチャチャチャ〜♪ズンチャチャチャ〜♪
そもそもその時のスタイル〜♪青シャツに真赤なネクタイ〜♪
山高シャッポにロイド眼鏡〜♪ダブダブなセーラーのズボン〜♪

Iさんは静岡から上京して、大学に通っていた。
私の2年先輩(一浪しているので正確には3つ年上だったが)なのに暇つぶしに入学式に参列していた。
すぐに意気投合して、毎晩呑み歩くようになった。
私達は池袋のMという恐ろしく安いBARでトグロを巻くようになった。
MのマスターはIさんと同郷で、何かにつけて私達に良くしてくれていた。

私もIさんも金がないので、店の客がボトルキープされているサントリーホワイトをマスターの目を盗んで勝手に飲んでしまうことが当たり前だった。
マスターがちょっと接客してる間にドボドボと自分のグラスに(あるいは直接喉に)注いでしまう。
恥知らずではないのだが、心のどこかで許してもらえるという甘えがあった。

ある日、とうとうマスターに殴られた。

「別に金を損するから怒ってるんじゃない。お前たちにセコイ大人になって欲しくないから怒ってるんだ。」

そう言いながら殴られた。

その時の痛みが右の頬に残っている。
悪くない感触だ。

今月はハンガリー産シンフォの至宝 You And I の全3タイトルが入荷いたしました。是非聴いて下さい。

 

■ ミゲロ君の芸 (2010 APR)

時折、自分の年齢が分からなくなる。
ミゲロ君(日本人です、念のため)から携帯電話に久しぶりに電話があったので、

「オゥ!久しぶりだな!」

と言って、電話に出たら、開口一番

「オレ何歳だっけ?」

と訊かれた。爆笑して、そんなこと知らないよと答えたが、はて自分は何歳だったかと思ってしまった。

その昔、ミゲロ君は外交の仕事をしていた。
営業成績が悪かったからか、浴びるように酒を飲んでいた時期があった。
その酒に私がよく誘われた。

ある日、私はミゲロ君と二人で銀座の路地裏の居酒屋で管を巻いていた。
その頃は私も仕事とプライベートに問題を抱えていて、自暴自棄になっており、酒でストレスを解消していた。
明け方の4時頃まで飲んで、そろそろ引き上げるかと言って外に出たら雨が降っていた。
当時は、深夜の銀座ではタクシーが全く捕まらなかった。ミゲロ君が

「よし、ちょっと足を調達してくる」

と言って路地裏に消えた。私がガードレールに腰掛けて煙草を吸っていると、ミゲロ君がスクーターに乗って戻ってきた。
私はビックリして、

「それ、どうしたんだよ」

と訊くと

「ちょっと借りてきた」

という。あれはシートを開けてバッテリーか何かの線を直結するとエンジンが掛かるらしい。

「後ろへ乗れよ」

私達は夜風を切って勝鬨橋を渡り、川向こうの築地へ行った。

築地市場の場内には明け方から開店する飲食店がたくさんある。
濡れねずみだし、酔いも醒めてきたから、そこで始発まで飲み明かしてから電車で帰ろうという算段だ。

一軒の寿司屋に入った。
私達は可笑しくなってゲラゲラ笑いながらビールを飲みだした。

春がそこまで来ている。丁度そんな季節の思い出だ。

今月はLe Orme のライブ盤が入荷しました。
選曲、参加ゲスト、そのすべてが素晴らしい1枚です。

 

■ 師匠、弟子にしてください (2010 FEB)

毎年恒例になっている健康診断のため、近所の大学病院にちょっとばかり逗留した。
身長・体重から始まり、心電図、視力・聴力、血液を抜かれてクラクラした後、

「ハイ、次は胃カメラになります」

聞いてナイよ...

「お腹に空気入れますから、ちょっとゲップ我慢してくだ...」

「ゲッ!」

「我慢できませんか」

「できまへん、ゲッ!」

涙が出てきた。

すっかり生気を吸い取られフラフラになり、最後に医者の"まとめ"の面談があった。

「要するにデブですね」

「は?」

私は痩せているし、昨年は痩せ型だと別の医者に言われた。
逆上しそうになったが、よく聞いてみると、体型に対応した脂肪やコレステロールの値が高いというのだ。

「あなた趣味は何ですか? 運動をしたり長い距離を歩くことはありますか?」

「競輪場へ言ったときくらいですかね。」

私が半分ふてくされて答えると、

「競輪ほど健康に良いものはありません。」

私は穴の開くほど医者の顔を見た。医者は真面目な顔で

「穴場だオッズだバンクだと歩きまわるでしょう?」

「ハイ」

「これ足腰の強化ね。それから、あーでもない、こーでもないと展開を考えるでしょう?」

「ハイ」

「これボケ防止ね。それから、一点勝負して裏をくってヒーッ!となるでしょう?」

「...ハイ」

「これ心臓の強化ね。いいことやってるね。」

「先生、競輪やるんですか?」

「やりますが、めったに車券は買いません。私は、一着から九着まで当てられると思ったときじゃないと車券は買わないんだよ。」

私はこの一言に、鈍器で後頭部を殴られたような衝撃を受けた。

ずっと目を見開いて話を聞いていたので目がチクチクしてきた。
私は目を瞑った。
目を瞑った勢いで、かつて坂本竜馬が勝海舟に言った台詞を私も言った。

「師匠、弟子にしてください!」

今月はTINKERBELL'S FAIRYDUST が入荷しました。
正規プレスのオリジナルレコードは世界にモノ・ステレオ各1枚。まさに幻の名盤です。


■ あの雲に訊いてくれよ (2010年頭にて)

テレビに出演した。 といっても私ではない、私の店のアナログレコードが出演した。
BS日テレの花鳥風月という番組で、俳優の杉本哲太さんがBob Dylanの「風に吹かれて」をかけてくれた。
普段私はテレビはあまり見ないが、テレビ局からDVDがわざわざ送られてきたので、せっかくなので見させていただいた。
温故知新。大人のノスタルジックを啓蒙するような内容で共感させられた。たまにはテレビもいいもんだね。

閑話休題。
御徒町の文楽で煮込みのもつ抜き(トーフの煮込みです)を肴に呑んでいたら、ある人に言われた。

「Kさんは風来坊みたいだね。」

酒席でのことなので調子よく、そうそうよく言われるんだよなんて言っておいたが、翌日気になって風来坊を辞書で引てみた。
気まぐれで、落ち着かない人。
そういえば、小学生の頃、通信簿の生活態度のコメント欄に落ち着きがないとよく書かれていたっけ。

家人に物事を頼まれると

「気が向いたらやっておくよ」

と答えて、よく重大なトラブルになる。
家人にまた訊かれた。

「今晩何食べたい?」

「そうだな〜あの雲に訊いてくれよ。」

今月は Ambrose Slade の唯一のアルバムが入荷しました。
ご存知 SLADE の前身。Born To Be Wild をやっていますがカッコイイです。

 

■ ホルモン焼き屋、マリオネット、礼! (2009年末に於いて)

ジャッキさんからメールが来た。

「一杯呑みたし」

それだけ書いてある(笑)。
ジャッキさんは私の先輩で、その昔さんざん世話になったし、一時、彼の下宿に私が住み着いてこともあり、今でも頭が上がらない。
ジャッキさんの誘いは命令であり、断ることなんかできない。
神田のホルモン焼き屋で待ち合わせた。先輩を待たせるのは失礼なので30分くらい早めに行ったが、 ジャッキさんはすでに一人で飲み始めていた(笑)。

ジャッキさんは大手靴メーカーの営業職を数年前にやめて、現在は独立して奥様と二人で生花店を経営している。
ジャッキさんがエプロンをして花を売っている姿を想像すると笑ってしまうが、本人は結構楽しそうだ。
焼酎のボトルを二人でペロっと飲んでしまい、さあ次は何を飲もうかなんて話していたら、 隣席の初老の男が飲みかけのボトルをくれた。

「あんた達見てると、楽しくなってね」

なんて言われたが、

「イヤ〜お気持ちだけで結構です」

と私が言ってるそばから、ジャッキさんがボトルを受け取って自分のグラスにドボドボと注いでしまった。
流れで暫く一緒飲んだが、話してみると嫌味のない人で、近年ではレア物のような(失礼)気がした。

反して世間にはどうして醜い大人が多いのか。
年齢、性別にに関係なくオカシイのがいる。
つまるところ自己防衛意識が強すぎるのだろうが、それが表情や言動に現れては品格が失われてしまう。
平気で嘘をつく。嘘をついていることを相手に感じさせる。
義理や約束事を反故にする。反故にしたことを裏で得意気に理屈をつけて別の人間に語っていたりする。

こういう人間に共通しているのは傀儡だということ。
傀儡とはマリオネットのことだ。
雇われマダム、チーママのことだ。

今夜はジャッキさんとボトルをくれたおじさんの純粋さが妙に嬉しかったな。
フラついた後姿に、礼!

今月は Simon FINN/Pass The Distance が入荷しました。 デジパック仕様なので質感は文句なし。貴重なボーナストラック入りでさらに良いです。

 

■ 鯉でも釣るか (DEC 2009)

休日なのに何処へも行かないのはオカシイと家人が言うので、連れ立って近所の植物園へ行った。
この植物園は某有名大学の付属の研究施設も兼ねている。都心の広大な敷地に数千種の植物が栽培されている。

晴天の下、園の西にある菩提樹並木をてくてく歩くと霧島つつじが鮮やかな小豆色の花を咲かしている。
その向こうには樹齢百年を超えていそうな何種類ものスズカケノキが並んでいる。
これでレスポール作ったら今のギブソンよりいい音しそうだな。

さらに園の奥深い所へ進むと、ぷーんと銀杏の匂いが鼻を衝き、それを過ぎると冬を感じる真っ白なサルスベリの木がある。
自分自身が光合成しているみたいに感じて、体が若返ってくるような気持ちになる(もちろん思い込みだが)。

カリンの実をチョッパって(良い子は真似しないでネ)、さてどうやって料理しようかと家人と話しながら、 園の高台から出口へ向かうと池のある庭園に出る。
大きな水鳥に会った。
池のほとりで水面をじっと見ている。
鳥も私をじっと見ている。

私:「おまえも人生に疲れたか? 」

鳥:「俺は腹が減ったから餌の小魚探してんだよ ジロジロ見んなよ。」

さあ私も鯉でも釣るか。

今月は FAR EAST FAMILY BAND/NIPPONJIN  紙ジャケが入荷いたしました。 和製ロックの黎明期に残された奇跡の1枚です。

 

■ 花なら買うよ (NOV 2009)

月もあらたな〜♪ 春の宵〜♪
暦の上ではもう冬か?

少しずつ肌寒くなってきて、秋の長雨で憂鬱な日々が過ぎて、台風で家に籠った後、やっとカラッと晴れた。
調子が良くなって、大勢の人たちが繁華街に出向いてきている。
人混みが鬱陶しいときもあるが、今夜は気にならない。気分がイイ。

所用で"ノガミ"のアメ横に来ている。
別に、家人から強制された買出しじゃないよ。
レコード探しに、いつも店へ。

この店カセットテープも売ってるんだよな。
もうソフト買うよりデッキ買うほうが大変なんじゃないの。
昔の和製ロックのシングル盤を何枚か買い求めてから、裏路地をスイスイ歩いて、串かつ屋に一人で入って、久しぶりにビールを飲んだ。

夢を見る〜よに〜♪ 花かご抱〜い〜て〜♪
花を召し〜ませ〜♪ 召しませ花〜を〜♪

いい塩梅で、地下鉄の駅まで鼻唄まじりで千鳥足である。
肩をポンと叩かれたので、振り返ると、外国人らしき女性に満面の笑みで

「お兄さん、マッサージいかかが?」

あ〜あ、せっかく花売り娘の唄を口ずさんでいたのにナ。

「花なら買ってやるよ!」

今月は LEAF HOUND / Growers of mushroom が入荷いたしました。 原盤入手は不可能ですので、是非こちらで。

 

■ 風邪が治って良かったネ (OCT 2009)

どういった訳かぶくぶく太りだして、酒でも止めれば痩せるだろうと思って禁酒してみたが、 暫くするとコリャ生きてても面白くないと思って、ビールでも呑むかと、久しぶりに飲んだら美味くって止まらなくなり、 缶ビールを何本もきこしめして、ウィ〜酔ったワイとパンツ一丁で寝たら風邪をひいてゲッソリ痩せた。

寝込んでいる間、手持ち無沙汰でショウガナイので、家人の呆け防止のために買ったニンテンドーDS (ソフトの名前忘れた!何か問題解くヤツ)を拝借して延々やっていたら、仰向けでタッチペンを長時間操作していたためか 四十肩の末期症状みたいになって肩と首が回らなくなった。

数日経って体調も戻ってきたので何か運動をすればいいかと思い近所の市民プールへ出かけて行き泳いだ。

料金は安くていいのだが、 プールに入るなり「シャーーーーセ!」とアルバイトの学生が揃って訳の分からない声を出すので気味が悪い。
泳いでいるうちに喉が渇いたので、水を飲もうと思って冷水機の置いてある場所へ行くと故障中と張り紙がしてある。
ジュースは何処かで買えますかと尋ねると

「ジュースは一度外に出ないと売っていません」

と答える。カチンときたが、落ち着いて

「この格好のまま行ってもいいのかね?」

と訊くと

「一度着替えてからにして下さい。」

あーそうですか。分かりました。こっちも意地になって着替えてジュースを買って戻ってくると、先ほどの学生から

「飲み物の持込みは禁止しています。」

と注意される。
あーそうですか。冷水機は故障、飲み物の持ち込みは禁止。
それじゃやり様が無いじゃないの......
それとなく困ったと言ってみると、規則だからスミマセン、僕も良くないと思いますが皆さんそうされてますと言われた。

管理するべき人間から言われるがままに行動している。
自分でおかしいと思ったら意見を言ったらいいんじゃないの?
若いのに、それじゃツマラナイ人間になっちゃうよ。
と思ってはみたものの、何で自分ここに来ているのか思い出して恥ずかしくなって顔が少し赤くなった。

ま、風邪が治ったからいいか。

今月は ヨーロッパから400枚以上、プログレ、サイケなどの新入荷があります。今となっては入手困難なものもありますので、探してみてください。

 

■ 私は負けない (SEP 2009)

「今夜は読みかけの本を読んだ後、滞っていた仕事を片付けたい」とメールしてから帰宅したら、意に反した晩飯が食卓に並んでいた。
つまり私は、カレーライスとかスパゲッティーカルボナーラとか酒の肴に成り様がないメニューを期待していたんだが、 谷中生姜とか若布と胡瓜と茗荷の三杯酢とかアンチョビと大蒜のピザなどが作ってある。

(一から十まで言わないとダメかね...)

心の中で溜息をつくと

「あと鱈子のお握り作ってあるカラ」

なんて家人に言われて。

「君、要するにだね...」

と絶句してから、私は俯いて食卓に就いた。

これは呑み助にはヒジョーにツラい。
私はスックと立ち上がって、冷蔵庫と食卓を何度か往復する。
蒸し暑いので冷えた缶ビールを手に取ってまた戻すのは、例えば、健康診断のために1週間禁酒してから やっと呑もうとしたら車を運転する用事を思い出した時の絶望感に似ている。
暗い船底で深い闇の中に落ち込んで行くような気分だ。

「何?熊みたいにウロウロして」

これは家人の声だ。

滞っていた仕事とはこの雑文を書くことだ。
私は先ほど「ラップをして取って置くように」と家人に命じ、晩飯に手をつけずにこの文章を書いている。
仕事が先か、ビールが先か悩んだが、何か終了したときにオマケがつている方が張り合いがあるってもんだ。

ハラが減っている。 喉が渇いている。 でも私は負けない。

 

■ 一人にしてくれ! (AUG 2009)

思い出横丁のうな串屋で、襟抜きを肴に焼酎の梅割りを飲んでいた。
焼酎の梅割りといってもここのはストレートの焼酎に梅のシロップを加えたものなので、調子に乗って何杯も飲むと倒れてしまう。
ここは私が何もオーダーしてないのに勝手に鰻を焼いてしまう。
私がいつも決まったものしか頼まないので、いつしか注文を訊かなくなった。

イイ感じで酔いも回ってた頃、隣席のご老人に「君は戦後の生まれか?」と訊かれた。
いくら酔客といっても私が戦中派に見えるかね。
私がテキトーに否定すると案の定、戦中派の老人が勝手に話し始める。

「私は西東京の生まれで中島飛行機のすぐそばに住んでいたんだ。」
「戦争末期には空襲がしょっちゅうあって、防空壕へ避難したんだよ。」

どう返事していいのか分からずに曖昧に頷いていると、一つ隣の席の老人が応えてくれた。

「私は八王子の方だったんだが、爆撃が怖いとは思わなかったな。焼夷弾が花火みたいで綺麗だなと思って見ていた。」

なぜか楽しそうに話していた。
そんなもんかと思った。

酔い覚ましに、路地裏を歩いて果実店の店頭で割り箸に刺した「赤玉」メロンにかぶりついていると、 今度は綺麗なOLさん二人組に話しかけられた。

「美味しいですか?」

私の目の前では果物屋の主人が目一杯の笑顔で揉み手しているので、 チョット青臭いなんて死んでも言えず 顎をガクガクさせて頷いた。

OLさんがこれから遊びに行くのでテンションが高まって調子に乗っている感じが伝わってきて良かったな。

何でこんなに気安く話しかけられるんだろう。ちょっと一人になりたかったんだけどなァ。
俺ももう一杯呑んでから帰ろうかな。

 

■ 勝負に甘く、人生辛い (JUL 2009)

何だかうまく言えないが、長く生きていると右か左か、イエスかノーか勝負のときがある。
仕事に関すること、恋愛に関すること、人間関係、お金、進学、就職、様々だ。

過去の自分の決断を振り返ると結果は五分五分だった。
上手く行ったこともあるし、まったく無駄だった決断もあった。
当然のことながら明確な理屈などなく、尚且つ時間が無い場面で意思決定しなくてはならない事柄を想定しているので、 最終的には自分の勘を信じて決断することになる。
ここで言う「勘」とは文字通り勘ではなく、それは自分の人生経験のどこからか湧き上がってくるものだ。
換言すれば、感性とでも言うものか。

私の知り合いでS君という不思議と勝負強い人がいる。
この人を見ていると、思い浮かぶ事がある。
依他起性である。
勝負の機微は自他の関係の中に潜み、強さの要諦も他者との関係づけの巧みさにある。
複雑な対人関係を思うがままに遊泳できる人が勝利者なんだろうか?
自分は苦手で、何だか考えさせられてしまう。

と、この文章をスピード違反の出頭命令を見ながら書いている。
どう?名文でしょう?
ここ一番に弱いんですよゥ。

今月は、Raminghi / Il lungo cammino dei Raminghi plus Liveが入荷しました。 Vinyl Magic 渾身の2枚組CD。激レアなオリジナル音源に貴重なライブ音源を発掘して山盛りプラスしています。